2023年12月02日
村山覚
カミソリヒストリー #1
きょうは、切れ味の良さを追求しながらも、
皮膚を傷つけないよう工夫をこらした
“安全カミソリ” にまつわるお話。
20世紀初頭のアメリカで、刃の部分が交換できる
T字型のカミソリが発売された。
その後、第一次世界大戦中にアメリカ軍が
350万セットも購入して兵士たちに配ったことで、
替え刃タイプの安全カミソリは一気に普及していったそうだ。
軍が大量に購入したのは、
替え刃が衛生的でメンテナンスが不要だったこと、
そして、兵士たちが防毒マスクをつけるのに、
髭があるとぴったりフィットしないという理由もあったらしい。
安全な商品の、なんとも物騒なエピソード。