2024年01月07日
中山佐知子
七草#3「 御形(ゴギョウ)」
春の七草、三番めは御形。
ゴギョウの別名は母子草。
春になると黄色い花を咲かせるあの花だが、
いまは花も茎もない状態で越冬している。
ただ、ほかの草と較べてわかりやすいのは
葉っぱに産毛のようなものがあって白っぽく見えること。
葉の先端が丸いことだろうか。
ところで、
お粥に入れる七草は、まな板の上で切るのではなく叩くといわれる。
叩くときの歌まである。
七草はどうして刻むのではなく叩くのだろう。
その理由の一端がゴギョウにある。
ゴギョウは産毛のせいでたいへん刻みにくいのだそうだ。
七草を叩くときの歌も
地方によって歌詞が少しづつ違う。
七草粥の味もきっと違うのだろう。