2023年12月03日仲澤南 甘党 芥川龍之介 「西洋人と汁粉」芥川龍之介の甘いもの好きは、その作品からもわかる。たとえば、その名も『しるこ』という随筆だ。彼はその中で、もしも西洋人がその味を知れば、汁粉が世界を風靡しないとも限らない、と語っている。ニューヨークやパリで、人々が汁粉を味わうのを想像したのだ。いつかパリのカフェでコーヒーの代わりに、汁粉がすすられる日が来るかもしれない。