仲澤南(69)
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秋の夜長に熟睡を・家康と居眠り和尚
2022年10月09日
徳川家康が幼い頃に教えを受けた和尚さんがいた。あるとき、お城に招いて昔話をしていると和尚さんは居眠りをはじめてしまった。 怒り出す家臣に、家康は言った。和尚にとって私はまだ可愛い子供なのだ。だ… 続きを読む
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かき氷と文芸 枕草子
2022年09月04日
キーンと冷えた氷に、甘いシロップ。一杯のかき氷は、暑さを忘れさせる。 清少納言の随筆『枕草子』にも、削った氷に甘い蜜をかけたもの、として登場する。当時は氷の塊を洞窟から引っ張り出して小刀で削り… 続きを読む
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かき氷と文芸 六つの花
2022年09月04日
江戸時代に詠まれたという川柳のひとつ、「六つの花 五つの花の 御献上」。 六つの花は雪の結晶から氷を意味し、五つの花は加賀藩主前田家の家紋だった。 氷が貴重だった当時、加賀藩は夏になると… 続きを読む
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かき氷と文芸 永訣の朝
2022年09月04日
かき氷にふと浮かぶ宮沢賢治の詩がある。妹・トシとの別れを別れを描いた『永訣の朝』。その中で賢治が死にゆく妹のために取ってきたみぞれは、史上最も哀しみを帯びたかき氷のひとつと言えるだろう。 若く… 続きを読む
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かき氷と文芸 氷水
2022年09月04日
「氷水」というと一般的に、氷を浮かべた冷たい水を意味する。 しかし、俳句の世界では少々異なる。氷水とは夏の季語で、かき氷を指すことが多いという。 明治時代を代表する俳人・歌人の一人である… 続きを読む
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かき氷と文芸 金太郎
2022年09月04日
人気のかき氷、宇治金時。「宇治」は抹茶を、「金時」は小豆やあんこのことを指す。宇治はお茶の産地だが、金時は何に由来するのだろうか。 その答えは、童話の『金太郎』にあった。金太郎が絵になるときは… 続きを読む
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かき氷と文芸 氷屋の旗
2022年09月04日
天才といわれた歌人・石川啄木に『氷屋の旗(フラフ)』という随筆がある。 フラフとは旗のことで、風のない炎天下、揺れもせずに垂れ下がる氷屋の旗に焦りながらも何もしない自らを思い苦悩するのだ。 … 続きを読む
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かき氷と文芸 氷
2022年09月04日
昭和の時代に活躍した作家・円地文子(えんちふみこ)は、その名も『氷』というエッセイでかき氷を食べる喜びを記している。 ソーダ水やシロップに氷を入れて食べることに、この上ない満足を感じていたのだ… 続きを読む
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かき氷と文芸 Kakigori
2022年09月04日
昭和の時代に活躍した作家・円地文子(えんちふみこ)は、その名も『氷』というエッセイでかき氷を食べる喜びを記している。 ソーダ水やシロップに氷を入れて食べることに、この上ない満足を感じていたのだ… 続きを読む