Team MOMENT

2023年07月30日

執筆者名雪祐平

花は語らず 「花の性分」

急いで歩く人々は、
足もとの花にも気づかない。

花を見て。
彼女は、小さな花を巨大に描いた。

20 世紀アメリカを代表する画家、
ジョージア・オキーフ

1926年作『黒イリス』は、
官能的な花のなまめかしさ。
女性器の暗喩とされたが、
そんなフロイト的解釈を
オキーフは真っ向否定している。

オキーフが肯定したのは、
自然と調和しようとする東洋の精神性。

座右の書物があった。
日本の思想家、岡倉天心『茶の本』。
とくに花の章には強く惹かれ、愛読。
オキーフの創作の礎となった。

執筆 名雪祐平

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