名雪祐平(46)
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花は語らず 「珍しきが花」
2023年07月30日
シェイクスピアが活躍する200年ほど前。日本には、世阿弥がいた。 観客が必ず感動する方法はないか?身分や時代を越えて受ける普遍性とは? 世阿弥がたどりついた奥義、「珍しきが花」新しいもの… 続きを読む
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花は語らず 「花の誇り」
2023年07月30日
花は何も語らない。人間が勝手に、花の魂をうかがう。 明治の思想家、岡倉天心によれば、死を誇りとする花もある。 桜は散り際、空に舞い、水に流されながら、こう語るように見えると。 “さ… 続きを読む
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花は語らず 「人間を生んだ花」
2023年07月30日
われわれは、いつ、原始人から人間になったのか。 初めて衣服をまとった時?初めて言葉を話した時? それは、恋する相手に初めて花をささげた時。明治の思想家、岡倉天心はそう… 続きを読む
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花は語らず 「花は友」
2023年07月30日
花は、騒ぎがおさまるといったいどこへ?大量に飾られ、用済みになれば、無惨なごみ。 明治の思想家、岡倉天心は怒っていた。 祝福の時も、死す時も共にある。病人も慰める。人間はもう、花なしでは… 続きを読む
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花は語らず 「花の性分」
2023年07月30日
急いで歩く人々は、足もとの花にも気づかない。 花を見て。彼女は、小さな花を巨大に描いた。 20 世紀アメリカを代表する画家、ジョージア・オキーフ 1926年作『黒イリス』は、官能的… 続きを読む
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花は語らず 「花の宇宙」
2023年07月30日
“リアリズムほど、リアルでないものはない“ 見抜いたのは、20世紀アメリカの偉大な抽象画家、ジョージア・オキーフ 物事の取捨選択、強調によってこそ物事のリアル、本質に迫れる、と。 … 続きを読む
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花は語らず 「花と水玉」
2023年07月30日
花の女王、アメリカの偉大な画家ジョージア・オキーフ 1955年、知らない日本人女性から手紙が届く。芸術への熱い思想が綴られていた。オキーフは、こちらへ来ればいいと激励の返事を書いた。 女… 続きを読む
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花は語らず 「秘すれば花」
2023年07月30日
むかしむかし、600年前。能楽師 世阿弥は、父 観阿弥の教えを『風姿花伝』にまとめた。 “秘すれば花” 隠すからこそ価値が出る。 観客を、あっと言わせる秘策があるか。秘すれば花は、… 続きを読む
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無は無 「書かない詩」
2023年04月30日
それでは、芸術的な詩のつくり方を。 新聞と鋏を用意 記事を文節ごとに切り分ける袋に入れる 1つ1つ取り出す順に並べる ほら、これで、ダダイズムの詩の出来あがり。 理性を破壊するダ… 続きを読む
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無は無 「皿」
2023年04月30日
皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿倦怠 これは『皿』という詩の冒頭。縦書きで皿の字を連続二十皿積み重ね、食堂の皿洗いの心境を滲ませた。 詩人は高橋新吉。1923年刊行の『ダダイ… 続きを読む