2022年04月30日
佐藤延夫
映画の眠る場所へ /アメリ
女優オドレイ・トトゥの出世作となったフランス映画「アメリ」。
ついクレームブリュレのシーンを思い出してしまうが、
その舞台となった美しい街並も見逃せない。
パリのモンマルトル。
ピカソ、ルノワール、ユトリロ、ゴッホなど
かつて、名だたる芸術家に愛された街だ。
石畳の敷かれた路地には、
軒先が赤や緑に彩られた店が並ぶ。
「アメリ」の撮影では、セットは一切使用せず、
現地のロケだけで行われたそうだ。
主人公のアメリが働いていた「カフェ・デ・ドゥ・ムーラン」は、
今も営業している。
あの有名なクレームブリュレは、
「アメリのおやつ」というメニューに変わったそうだ。
「人生はなんとシンプルで、明るく、澄み切っていることだろう。
突然、愛の衝動が体に満ちあふれた。」
モンマルトルには、映画に出てくるこの言葉がナチュラルに溶け込んでいる。