佐藤延夫(91)
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縁結びの日 「相合傘」
2023年11月05日
相合傘。 学校の黒板やトイレの落書きは、恋する二人をからかうためのものだった。 そもそも相合傘という男女が肩を寄せ合う構図は、二人が恋愛関係にあることをわかりやすく暗示してくれる。そのた… 続きを読む
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縁結びの日 「最後の一滴」
2023年11月05日
フランスでは、パーティーなどでグラスにワインを注ぐと時折、こんな声が聞こえてくる。 La dernière Goutte ! 意味は、最後の一滴。ボトルが空っぽになるまで注がれた人は、そ… 続きを読む
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ベッドの日 「ゴッホ」
2023年09月03日
パリでの暮らしに見切りをつけ、南フランスのアルルへ移り住んだゴッホ。代表作のひとつ「アルルの寝室」を描き、ゴーギャンへの手紙の中でこんな説明をしている。 ベッドの木と椅子は新鮮なバターの黄色。… 続きを読む
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ベッドの日 「古代エジプト」
2023年09月03日
およそ3000年にわたり繁栄を続けた古代エジプト。天文学のみならず、象形文字、美術様式、生活全般に至るまで高度な文明が発達した。埋葬品や壁画などから、寝室にベッドが置かれていたことがわかっている。発… 続きを読む
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ベッドの日 「目覚まし時計」
2023年09月03日
世界最初の人工の目覚まし時計は、水時計を利用したものだった。底に穴が空いた容器を用いて、水が流れる原理を利用した。起床時間になると、溢れた水で銅の球がたらいの中に落ち音が出る仕組みだ。あるいは、顔の… 続きを読む
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ベッドの日 「夜明け前に」
2023年09月03日
まだマッチが発明される前の話だ。夜明け前に起きると、あたりは闇の中。手探りで火打ち石と火口(ほくち)を探し、灯りをともすのは手間がかかる。16世紀に発明されたのは、ろうそくに火をつけてくれる目覚まし… 続きを読む
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ベッドの日 「ガブリエル・デストレ」
2023年09月03日
ブルボン朝初代のフランス国王、アンリ四世。市民の生活を顧みる君主として絶大な人気を誇っていた。その愛人、ガブリエル・デストレは国王の恩恵を受け、寝具にも奢侈(しゃし)を極めた。色の違う12台のベッド… 続きを読む
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ベッドの日 「就寝の心得」
2023年09月03日
16世紀のイギリスの医師、アンドリュー・ボード博士。「健康のための食事」という本の中で、就寝の心得について記している。 何歳でも、どんな体質でも人間は夜にこそ自然な休息と睡眠をとるべきである… 続きを読む
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ベッドの日 「迷信」
2023年09月03日
左の太ももにモグラの皮を巻いて寝るとこむら返りが治るとされた。コルク栓を、シーツとマットレスの間に入れるとリウマチが良くなると信じられた。 安らかな睡眠のために遥か昔から、人は救いを求めてきた… 続きを読む
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ベッドの日 「ロッシーニ」
2023年09月03日
19世紀、イタリアの作曲家、ジョアキーノ・ロッシーニ。無精な性格だったため、作曲はピアノの前ではなくいつもベッドで行われた。ある日のこと。二重唱曲のソプラノパートを書き終えると、手の届かないところに… 続きを読む