佐藤延夫(91)
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花の日「ラン」
2022年08月07日
その昔、荷物を送る際の梱包材として使われていたのは、植物だった。たとえばシロツメクサは、名前の通り、梱包材として荷物に「詰める草」だった。だが、花の品種によっては熱狂を生むきっかけにもなる。とあるプ… 続きを読む
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花の日「椿」
2022年08月07日
椿は、旅する花だ。と言っても、自分で移動するのではない。鳥や獣が運ぶわけでもない。小さな島国、日本から外国人の手によって、海を越えた。18世紀、長崎の出島で医者として働いていたカール・ツンベルクは植… 続きを読む
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花の日「イチハツ」
2022年08月07日
アヤメ科の多年草、イチハツ。アヤメによく似た、淡い紫色の花を咲かせる。イチハツという名前の由来は、アヤメ属の中で最も早く花が咲くから。海外では魔除けとしての役割を持つ。 フランスの詩人、レミ・… 続きを読む
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花の日「ジャポニズムの花」
2022年08月07日
19世紀、ヨーロッパでジャポニズムがブームになったときゴッホは歌川広重の「亀戸梅屋敷」を模写し、日本の梅を描いた。陶芸家のエミール・ガレは、北斎の「桔梗に蜻蛉」から影響を受けた。クロード・モネが描い… 続きを読む
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花の日「サフラン」
2022年08月07日
クロッカス・サティウス。その奇妙な花から伸びる3本の赤い雌しべは、乾燥させるとサフランになる。1グラムのサフランには、160もの花が必要だという。 人類の歴史を遡ると、サフランがどれだけ愛され… 続きを読む
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花の日「朝顔」
2022年08月07日
朝顔、昼顔、夕顔。最も存在感があるのは朝顔に思えるが、実は、どれもヒルガオ科の仲間だ。古くは、朝に咲く美しい花を全て「朝顔」と呼んでおり、万葉集に登場する朝顔は、桔梗のことだと考えられている。江戸時… 続きを読む
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花の日「ユリ」
2022年08月07日
日本のユリが世界にお披露目されたのは、1873年オーストリアで開催されたウィーン万博でのこと。ヨーロッパ中が、その美しさに魅了された。 1907年には、ユリ根の輸出量は1200万にものぼり、ほ… 続きを読む
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週末はパンを/イギリスパン
2022年05月28日
食パンは、何枚切りがお好き? 関東の人は6枚切りが多く、関西の人はもうちょっと厚く、5枚、または4枚が人気だそうだ。 イギリスパンの場合、本場イングランドでは、7mmから8mmくらいの薄… 続きを読む
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週末はパンを/フォカッチャ
2022年05月28日
ピザを注文するとき、生地は、もっちりタイプがいいか。クリスピータイプがいいか。好みは分かれそうだが、ピザの原型と言われるのは、イタリアのパン、フォカッチャだ。 フォカッチャは古代ローマ時代から… 続きを読む
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週末はパンを/チャバッタ
2022年05月28日
イタリアの平べったいパン、チャバッタ。その意味は、スリッパ。歴史はさほど古くない。 北イタリアのとあるパン屋が、失敗して水分が多めになった生地をそのまま焼いてみたところ中がしっとりのおいしいパ… 続きを読む