2023年08月06日
川田琢磨
「カッパ伝説」
今夜は、背筋をほんのり涼しくする、妖怪の小話を。
スメタナ作曲、モルダウ。
チェコの大河モルダウの姿を、源流からプラハまで、
9つのパートで表現している。
その5番目のパートは、
「月の光、水の精の踊り」と題されているのだが、
この水の精とはどんなものだろうか。
チェコでの呼び名は、「Vodník(ヴォドニーク)」。
緑色の肌をした水の魔物で、
馬や人を池に引きずり込むとされる。
似たような伝説は、西はヨーロッパから東は朝鮮半島、
その先の島国にまで伝わっており、
そこではカッパだとか沙悟浄だとか呼ばれているらしい。
カッパの起源はわかっていない。
ただ、情報伝達に一役買ったのは、
遊牧生活を送り、ユーラシア大陸の東西をつないだモンゴルだったとする説もある。
そう言えば、日本の河童は相撲が強い。