2023年08月06日櫻井瞭 「アイルランドの少年」今夜は、背筋をほんのり涼しくする、妖怪の小話を。アイルランドに、妖精の話が大好きな少年がいた。彼は周りの大人から様々な不思議な話を教えてもらい、実際に幽霊や幻が見えるようにもなったという。40歳のとき、ジャーナリストとして来日すると、日本の妖怪の虜となり、そのまま永住。彼の名は、ラフカディオ・ハーン。またの名を、小泉八雲。「雪女」や「耳なし芳一」といった、名怪談を残した、その人である。