2023年10月14日
新井奈生
学名 #5
人類の学名である「ホモ・サピエンス」
この名をつけたのは
18世紀、スウェーデンの博物学者・リンネである。
ちなみに「ホモ・サピエンス」とは
「かしこい人」という意味なのだが、
これに異を唱える人がいた。
オランダの歴史家・ホイジンガである。
彼は人類の学名は「ホモ・ルーデンス」、「遊ぶ人」であるべきだとし、
類人猿との違いは「遊ぶ心」の有無であると主張した。
そう、学名には、その生き物をどう定義するかが関わってくる。
以降、何世紀も使われる名前である・・・と考えると
単なる名前も、意外と重大な問題なのかもしれない。