2024年02月17日
河田紗弥
おいしい季節。「焼き芋」
江戸時代のはじめ頃、琉球国、薩摩藩を経て、
日本各地に広まったとされているのが「さつまいも」。
1800年ごろ、江戸の木戸番屋が雑貨や駄菓子を売る店も兼ねていて
店の土間やひさしの下に土でかまどを作り、
焙烙(ほうろく)と呼ばれる土鍋をのせて。
その底にさつまいもを並べ、
重い木のふたをして蒸し焼きにして売っていた。
木戸番の内職仕事であった焼き芋屋は大繁盛。
現代の貨幣価値に直すと1シーズンで650万円相当、
江戸全体では6億円くらいの市場規模だったとか。