2022年05月21日
河田紗弥
おいしく召し上がれ。『グラタンの秘密』
鍋にこびりついた焦げのことを、フランス語で
Le gratin(グラタン)という。
フランス南部、イタリアに近いサヴォワ・ドーフィネ地方で、
失敗した焼き料理のおこげが美味しかったという偶然から、
「グラタン」が誕生したと言われている。
それが転じて、19世紀以降、
料理の表面に焦げ目をつける調理法とできあがった料理そのものを
フランスで「グラタン」と呼ぶようになった。
日本で「グラタン」といえば、
ベシャルメソースを使ったマカロニグラタンが主流だが、
もともとは、この調理法を用いた料理はすべて「グラタン」なのだ。