2022年05月21日
河田紗弥
おいしく召し上がれ。『ドリアの秘密』
時は、昭和5年。
初代料理長として、パリのホテルから招かれたサリー・ワイル。
彼はある日、宿泊していた銀行家が体調を崩しているのを見て、
なにか喉の通りがいいものを食べさせてあげたいと考えた。
そこで彼は、バターライスの上に、
当時流行していた小海老のクリーム煮をのせ、
グラタンソースをかけて焼き上げたものを、
その銀行家に提供したという。
すると、これが評判に。
その後、弟子たちによって、他のレストランなどでも提供され、
人気が拡がっていった。