新井奈生(50)
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音楽の話 #5
2023年04月23日
19世紀の音楽家、フランツ・リストは友人の語る異国の話に感銘を受けた。土地の名はイスタンブール、当時オスマン・トルコが支配する、美しい港町であった。1847年、リストは念願かなってイスタンブールを訪… 続きを読む
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音楽の話 #6
2023年04月23日
「アラベスク」とは、「アラブ様式の」という意味のフランス語で、元々は美術の装飾模様を指していたのだが、やがて西洋文化の各所で使われるようになった。 バレエにおいて「アラベスク」とは、片足で立ち… 続きを読む
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音楽の話 #7
2023年04月23日
音楽を示すmusic、の語源は古代ギリシア語の「ムーシケー」という単語に行き着くとされる。 「ムーシケー」の意味するところは、現在よりもかなり広く、楽器の演奏に詩歌や舞踊、後に天文学や演劇も含… 続きを読む
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音楽の話 #8
2023年04月23日
18世紀のヨーロッパでは、ある音楽様式が流行した。「トルコ風」である。 当時の西洋においてオスマン・トルコは一番身近な脅威であったが、同時に一番身近な異文化でもあった。トルコとの緊張関係が緩和… 続きを読む
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名前 #7
2022年11月27日
名前をつける、という行為は旗を立てることに似ている。そこが新しい領域であるということを人に知らしめることになるからだ。 ジャズ、ロック、ソウル・・・20世紀の音楽は、交配を繰り返しては新しい名… 続きを読む
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名前 #8
2022年11月27日
数学や物理の世界において、定理の名称は、人名に由来することが多い。わかりやすく、合理的だからである。 が、中には異質なものもある。「ガウス驚異の定理」。なぜかこれだけ、実に主観的。誕生の瞬間の… 続きを読む
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名前 #1
2022年11月27日
日本の国名は「日出る処の天子から・・・」と書かれた中国宛の国書に由来するという。 しかし「日が沈む処」を意味する国が全く別の場所に存在することはあまり知られていない。 モロッコである。 … 続きを読む
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名前 #3
2022年11月27日
この世には、誰にでもできて、しかし高度なセンスを問われる作業がある。 ネーミングである。 1995年.日本のとある大学の研究チームは、イモリの雄が発する性フェロモンを突き止めた。 … 続きを読む
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名前 #2
2022年11月27日
ダイアモンドにエメラルド。宝石の名前は耳にも美しいが、由来は概ね、産出地や発見者の名前、あるいは色や形状だったりする。 が、そうでないものもある。ティファニーストーン。名付け親は不明であるが、… 続きを読む
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名前 #4
2022年11月27日
名前の数には、物事に対する視点の細やかさが現れる。 例えば日本語では「牛」は「牛」だが、英語になると雄牛はbull、雌牛はcow、子牛はcalf、総称はcattle・・・と、異なる単語をあてる… 続きを読む