2024年02月25日
松岡康
モモの言葉より 「もったいない時間」
時を超えて愛される児童文学「モモ」には
今こそ読み返したい言葉がある。
時間泥棒によって、
モモの街に住む大人たちは時間を盗まれた。
子供たちもまた、 “将来に役に立つ”ことしか
させてもらえなくなっていた。
かつて楽しく遊んだ仲間たちを誘い出そうとするモモだが、
時間のむだだと断られてしまう。
モモはいう
いままでだって、むだになんかしなかったわ
遊びだって無駄な時間などない。
忙しい日々の中
もったいないと切り捨てた時間が
実は一番もったいないのかもしれない。