2024年03月03日
田中真輝
となりの水の惑星
人が宇宙に挑んでいるのか?
宇宙が人を試しているのか?
「GJ 9827 d」
それが、太陽系から最も近く、
最も小さい水の惑星の名前。
昨年、この惑星の大気中から
水蒸気が検出され、一躍注目を集めている。
しかし地球から約97光年も離れた惑星の
大気の状態が、なぜわかるのか。
惑星が恒星を横切るとき
恒星の明るさがわずかに暗くなる。
この明るさの変化から、
大気の組成がわかるのだという。
人間の知りたいという欲望は
光の速さで宇宙の深淵を超えていく。