2023年06月18日茂木彩海 日本語のはなし 「『不細工』の成り立ち」明治になって鉄道ができるまで庶民の旅は自らの足だけを頼りにする過酷なものだった。身軽に移動するため、旅人たちは折りたたみできる扇子や、お重形お弁当箱など持ち物にさまざまな細工を施した。工夫がなく出来の悪いものは「不細工だ」と、揶揄されたという。山あり谷あり、日本の地形の険しさが生んだ日本語のはなし。