2023年07月23日石橋涼子 手紙のはなし 「手紙の書き方」作家・遠藤周作の作品には、手紙の書き方の本もある。タイトルはこう。『十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。』読んでみると、ユーモアたっぷりの文章で、久しぶりに手紙を書こうかな、と思える一冊だ。遠藤周作は、この原稿を入院中に書いた。作者こそがお見舞いの手紙をもらう側だったのだ。執筆のきっかけになるような手紙があったのかもしれない。