2022年05月22日
石橋涼子
星のはなし 星々が奏でるハーモニー
紀元前6世紀、偉大な哲学者ピタゴラスは考えた。
天体では、星たちが動くことによって
何らかの音が発生しているのではないか、と。
宇宙は、天体の運行が奏でるハーモニーで
満たされているのではないか、と。
この思想は「天球の音楽」と呼ばれている。
そして19世紀。
音楽家ヨーゼフ・シュトラウスが
「天球の音楽」をモチーフに作曲したのが「天体の音楽」だ。
ワルツの反復するメロディ、
エンディングで繰り返される第一章の旋律。
天球の周回運動を思わせる構成とともに、
星々が奏でる壮大で調和のとれたハーモニーを堪能したい。