黒松理穂(19)
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苺のはなし 苺のコクテイル
2023年01月15日
江戸時代に、オランダから伝わった苺。以来、日本人に愛され続け、その消費量は現在世界一とも言われている。 そのままかじったり、練乳をかけたり、ケーキにのせたり、ミルクと混ぜたり。 画家・中… 続きを読む
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絵のはなし ないもの
2022年11月20日
ミレイの名画「オフィーリア」。ハムレットに拒否され、狂気の中で死んでいくオフィーリアの悲しい最期を描いている。しかし、彼女の口元は、微笑みともとれる表情。その違和感が、かえって観る人の心をとらえた。… 続きを読む
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絵のはなし 右の絵
2022年11月20日
右側に重心がある絵は、安心感を与えるという。代表的なのが、葛飾北斎の赤富士。立派な富士山は、右側にある。 対して、黒田清輝の「湖畔」は、女性を左側に描くことで、不安定な儚さを表現した。 … 続きを読む
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旬のはなし 二十世紀梨
2022年09月18日
9月が旬といわれる、二十世紀梨。その誕生は、なんとゴミ捨て場だった。 今から100年以上前、当時13歳だった松戸覚之助(かくのすけ)という少年が、ゴミ捨て場で芽を出す、梨の苗を見つけた。辛抱強… 続きを読む
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旬のはなし 「ご馳走さま」
2022年09月18日
食後の挨拶である、「ご馳走さま」。この「馳走」には、「走り回る」という意味がある。食材を調達するのに、あちこち走り回っていた時代に、そのお礼として出来た言葉だ。 食欲の、秋。食べ頃を迎える食材… 続きを読む
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海のはなし 小さな海
2022年07月17日
「なみだはにんげんのつくることのできる一ばん小さな 海です。」と、寺山修司は、詩に書いた。 生き物はもともと、海から生まれたという。人間の場合、海から陸へと移り住む過程で肺や手足と一緒に、まぶ… 続きを読む
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海のはなし マグリットの「海」
2022年07月17日
画家マグリットの作品に、こんな題名の絵がある。「テーブル、海、果物」あなたは、どんな絵を想像するだろうか。 描かれているのは、恐らく誰も想像しない、木の葉と、バターと、壺。この3つが並んだ絵に… 続きを読む
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星のはなし からす座
2022年05月22日
「からす座」という星座がある。モデルは、ギリシャ神話のアポロンに仕えていたカラス。純白の羽を持ち、言葉も話す賢い鳥だった。 しかし、話を大袈裟にするくせがあり、 ある日アポロンの恋人… 続きを読む
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星のはなし 北極星
2022年05月22日
古くから、旅や航海の道しるべとされてきた北極星。実は、ずっと同じ星ではない。 現在の北極星は、こぐま座のポラリス。 1万2千年後には、織姫星で有名な、こと座のベガになる。 … 続きを読む