小野麻利江(21)
小野麻利江
コピーライター
-
鍋のはなし 「きりたんぽ鍋」
2024年01月21日
潰したご飯を木の棒に巻きつけ、その棒ごと、こんがりと焼く。焼き目がついたら棒を抜いて、ちくわのような形になったお米を斜めに切って、鍋に入れる。 秋田名物、きりたんぽ鍋は北部の鹿角(かづの)や大… 続きを読む
-
鍋のはなし 「うつつを抜かす鍋」
2024年01月21日
京都市上京区、千本通を西に入ったところに三百年以上の歴史を誇るすっぽん鍋の店がある。 老舗・大市(だいいち)の「◯鍋(まるなべ)」。すっぽんの出汁と身が入った鍋をコークスで1600度を超えるま… 続きを読む
-
トイレのはなし 「見えないトイレ」
2023年11月19日
2013年の、11月19日。東京・立川の昭和記念公園に「見えないトイレ」が出現した。 3つの個室が並んだトイレ。しかし中央の扉を開けると本来あるはずの便座がなく、土と草がむき出しになった地面に… 続きを読む
-
トイレのはなし 「トイレの目標」
2023年11月19日
“SDGs”。2030年までに世界が達成すべき、17の目標。 その6項目目には、こんな目標が。 安全な水とトイレを、世界中に。 昨年時点で34億人が、安全なトイレをまだ使えない… 続きを読む
-
電車のはなし 「空を走る電車」
2023年09月17日
浜松町から出発するその電車は車体を大きく傾けて、蛇行を繰り返す。湾岸のビルのあいだを通り抜け、首都高速と並走し、悠々と運河をまたぎ、トンネルを潜り、また地上に浮かびあがれば、まもなく、羽田空港。 … 続きを読む
-
電車のはなし 「上野に浮かぶ夢」
2023年09月17日
1964年の今日、東京モノレール開通。だが日本初のモノレール路線はその7年前、上野動物園で開業していた。 パンダに先駆けて生まれた動物園の名物は、子どもたちの胸をはずませた。 しかし車両… 続きを読む
-
手紙のはなし 「文の上達を祈る月」
2023年07月23日
旧暦の7月には、文月(ふみつき)という呼び名がある。 7月7日の七夕の夜に書物をひろげて干す行事があったことから、「文被月(ふみひろげづき)」、転じて、「文月」になったという説がある。 … 続きを読む
-
手紙のはなし 「漢字のない手紙」
2023年07月23日
日本の郵便制度をつくった、前島密。彼は、将軍・徳川慶喜に漢字を廃止してはどうかと進言していた。 甥っ子に漢字の書物を見せた時に、教える難しさを痛感。国民に学問を広めるためには、簡単な文字を使う… 続きを読む
-
緑のはなし 「青い森」
2023年05月21日
松が青々と茂る、小高い森。それが、港の入り口を、見つける目印。 これは、「青森」という地名の由来。 漁師たちに親しまれたこの小高い青い森にちなんで、寛永元年、港町の建設を始めた時に「青森… 続きを読む
-
緑のはなし 「色になる前の緑」
2023年05月21日
「緑」という言葉は、もとから、色の名前ではなかった。 「緑」は最初、草木の新芽や若い枝をあらわす言葉だったという。 「新芽のようにみずみずしいもの」という意味にも使われ、小さな子どもを「… 続きを読む