小野麻利江(21)
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花のはなし 「春の夜」
2023年04月09日
春の夜は 桜に明けて しまひけり 松尾芭蕉が詠んだ、春の一句。 夜桜を見ているうちに、夜が明けてしまった。 春の夜の儚さが、伝わってくる。 … 続きを読む
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苺のはなし 苺と日本人
2023年01月15日
日本人は、苺を愛する国民。そう言っても、過言ではないかもしれない。実際、約300あるとされる苺の品種の半分以上が、日本で産まれたものだという。 文豪・夏目漱石も、苺ジャムが大好物だったと知られ… 続きを読む
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苺のはなし 酸っぱい苺
2023年01月15日
今日は、いちごの日。 近ごろは甘くて大粒な苺が多く出回っているが、昔の苺の大半は、酸味が強く、小粒だった。 それは、昭和の終戦直後、アメリカの「ダナー」という品種が日本中で栽培されるよう… 続きを読む
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絵のはなし 16世紀の紅葉狩り
2022年11月20日
狩野派の絵師・狩野秀頼が手がけた国宝・「観楓図屏風(かんぷうずびょうぶ)」。 紅葉の名所、京都の高雄で。武士、僧侶、そして女性など、さまざまな人物が紅葉狩り(もみじがり)を楽しむ姿が描かれてい… 続きを読む
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絵のはなし 小さな大人の時間
2022年11月20日
16世紀フランドル地方の画家、ピーテル・ブリューゲル。 代表作「子供の遊戯」の中でブリューゲルは、250人以上の子どもと80種類以上の遊びを描いた。 馬跳び、輪っか転がし、洗礼ごっこ・・… 続きを読む
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旬のはなし イチジクを楽しむ
2022年09月18日
8月から出回りはじめたイチジクは、ちょうど、今が旬。 実は4700年以上前から栽培されていて、旧約聖書や新約聖書にも登場し、ギリシャ・ローマ神話、さらにバラモン教でも、神への供物として使われて… 続きを読む
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旬のはなし トマトの季節
2022年09月18日
夏野菜のイメージが強い、真っ赤なトマト。今年の夏も、多くの食卓を彩った。 でも意外にも、日本でトマトが美味しくなるのは春から初夏と、秋から初冬。つまり、これから。 秋のトマトは、夏のトマ… 続きを読む
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海のはなし ショパンのバルカローレ
2022年07月17日
バルカローレ。日本語にすると、舟唄。 ピアノのための短い楽曲のひとつで、海に浮かぶ水の都・ヴェネツィアの水路を進む、ゴンドラの漕ぎ手が口ずさむ歌をモチーフとしている。 舟唄の中でも代表的… 続きを読む
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海のはなし 明日は海の日
2022年07月17日
あと数分で迎える、明日は海の日。 祝日となった当時は、7月20日が海の日だった。 明治9年、天皇を乗せた明治丸が横浜に帰着した日が、由来のひとつとされている。 私たちもこの夏は、久… 続きを読む
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星のはなし 大相撲の「星」
2022年05月22日
さきほど五月場所が幕を閉じた、大相撲。その取り組みの勝敗を「白星」「黒星」と「星」を付けて呼ぶのはなぜか。 それは、相撲が興行として確立された江戸時代当時、星座を白い丸と黒い丸の連なりで表して… 続きを読む