若杉茜(24)
若杉茜
コピーライター
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受験のはなし 「受験の裏方」
2024年02月18日
受験期の教師集まりやすきかな こう詠んだのは、高校教員でもあった俳人・森田峠。 主役の受験生たちへのスポットライトの裏で、先生たちもまた、連日あつまり準備に奔走する様子が描写される。… 続きを読む
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受験のはなし 「蛍雪時代」
2024年02月18日
蛍の光や、雪明かりを使ってでも書物をひもとき学問を修める。蛍雪の功、はそんな姿を指す。 この「蛍雪」を冠した雑誌が、蛍雪時代。前身となる受験旬報の創刊は1932年。92年の歴史を持つ、日本… 続きを読む
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師走のはなし 「満月の名前」
2023年12月17日
冬空は高く、遠く、澄む。満月は、月毎に名前を持つ。12月の冬空に浮かぶ満月の名は、Cold Moon。 鋭い寒さの訪れを告げる満月として、ネイティブアメリカンたちに名付けられた。 遠くに… 続きを読む
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師走のはなし 「太陽の石」
2023年12月17日
1790年12月17日。233年前の今日、かつてのアステカ帝国の首都テノチティトラン、現在のメキシコシティの中央広場で、太陽の石が発見された。 重さ24トン、直径およそ3.6メートルの円形の石… 続きを読む
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身体のはなし 「崩壊」
2023年10月22日
Of course all life is a process of breaking down.全ての人生は、いうまでもなく、崩壊の過程である。 アメリカ文学を代表する作家、F・スコット・フ… 続きを読む
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身体のはなし 「カンギレムの健康」
2023年10月22日
フランスの哲学者、ジョルジュ・カンギレム。彼は、健康をこう定義した。 Etre en bonne santé c'est pouvoir tomber malade et s'en reve… 続きを読む
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祈りのはなし 注意と祈り
2023年08月20日
フランスの哲学者、シモーヌ・ヴェイユ。生涯強く純粋な信仰心を持った彼女は、祈りについてこう語る。 注意は、その最も高い段階において、祈りと同じものである。 L’attention, à… 続きを読む
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祈りのはなし 信仰を持たない者の祈り
2023年08月20日
無宗教を自認する人が少なくない国、日本。では我々は、それでも何に、祈るのだろうか。 小説家の大江健三郎が考える、信仰なき「祈り」は、こうだ。 人間が現在の世界に対する問いかけをする。超越… 続きを読む
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日本語のはなし 「夏の雨」
2023年06月18日
6月、梅雨。 変化もなく降り続く夏の始まりの雨を、昔の日本では今よりずっと、多様な姿で捉えていたようだ。 日本語の雨にまつわる表現は、百以上あるという。この時期の雨も、たくさんの細やかな… 続きを読む
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日本語のはなし 「ひらがなとカタカナ2」
2023年06月18日
日本語の2つの文字、ひらがなとカタカナ。カタカナは、外来語を表現する際に使われるという印象が今は強いが、戦前までは全く違った存在だった。 当時、カタカナは主にオフィシャルな用途の文字。官公庁の… 続きを読む