2024年02月04日
櫻井瞭
立春 「鬼の勘違い」
今日は立春。春の始まり。
立春の早朝に貼られる厄除けの札、
「立春大吉」。
漢字にすると左右対称で、
裏から見ても「立春大吉」。
悪い鬼が家に入ってきても、
まだ家の外だったのかと勘違いして、
自分から外に出て行くという。
2024年02月04日
今日は立春。春の始まり。
立春の早朝に貼られる厄除けの札、
「立春大吉」。
漢字にすると左右対称で、
裏から見ても「立春大吉」。
悪い鬼が家に入ってきても、
まだ家の外だったのかと勘違いして、
自分から外に出て行くという。
2024年02月04日
今日は立春。春の始まり。
立春を過ぎたあと、
風速8メートル以上の最初の南風を
「春一番」と呼ぶ。
1859年3月、長崎の壱岐に、漁船を転覆させるほどの突風が吹いた。
その危険を後世に伝えるため、
「春一番」と名付け、語り継いだ。
春二番、春三番と、強い風の日が続き、
やがて春本番へと向かう。
2024年02月04日
今日は立春。春の始まり。
暦の上では冬至と春分の
ちょうど真ん中の日。
「二十四節気(にじゅうしせっき)」という、
紀元前の中国で生まれた暦によって、
この日が定められた。
太陽の動きを元に、
一年を24の区切りに分けた暦。
世界無形文化遺産にも登録された、
中国の偉大な発明のひとつ。
2024年02月04日
今日は立春。春の始まり。
ヴァイオリン協奏曲「春」。
作曲者のヴィヴァルディは聖職者でもあり、
Il Prete Rosso(イル・プレーテ・ロッソ)「赤毛の司祭」とも呼ばれた。
800曲以上の作品を残し、協奏曲というジャンルを確立した。
その影響を受けた一人が、バッハである。
2024年02月03日
節分は「季節を分ける」と書く。
季節の変わり目、特に冬から春にかけては、
気温の変化が大きく、体調を崩しやすい。
薬や予防接種などなかった時代、
ちょっとした風邪から大病につながったり、
場合によっては死にいたる恐れがあった。
そんな病魔を人々は「鬼」として恐れた。
冬から春にかけてかかりがちな、
病を追い払う悪魔祓いの儀式。
それが節分の成り立ちである。
2024年02月03日
節分に豆をまくようになったのは室町時代。
鬼という魔物を滅する。すなわち「魔滅(まめ)」。
また日本人の食生活に欠かせない、
五穀の一つである豆には特に、
鬼を追い払う聖なる力があると考えられた。
そこには日本人が古来より、
大切にしてきた言霊信仰がある。
度重なる戦争や飢饉に見舞われた時代、
私たちの祖先は言葉に霊力を与えることで、
降りかかる災難から身を守ろうと考えた。
2024年02月03日
昔々あるところに人を食べる鬼がいた。
村人たちが神さまに助けを求めると、
神さまは鬼に豆を渡して言った。
この豆を育てられたら人間を食べてもよい。
育たないうちに人間を食べたら天罰を下す。
早速鬼は「そんなの簡単だ」と、
畑に豆を巻いたが、一向に育たない。
それもそのはず。
神さまが渡した豆は炒り豆だった。
それ以来、天罰を恐れた鬼は、
人を食べるのをやめたという。
節分で炒った豆をまくのは、
神さまの作戦だった。
2024年02月03日
すっかり節分の習慣になった、恵方巻。
その年の福を司る年神様がいる方角を向き、
巻き寿司を食べると縁起がいいとされている。
これは江戸時代、
関西商人たちが始めた習わしで、
元々は「丸かぶり寿司」と言われていた。
切らずに一本食べるのは、縁を切らないため。
無言で食べるのは、口から福を逃さないため。
七福神にちなんだ具材を入れることで、
七つの福を巻き込むという意味がある。
今年の恵方は、東北東。
2024年02月03日
頭には牛の角を、口には牙を生やし、
虎のパンツを履いて、金棒をもった赤や青の大男。
現代の鬼のイメージは、室町時代に生まれた。
鬼の語源は「隠れる」という漢字の「隠(おん)」。
目には見えない隠れた存在、という意味。
戦、災害、飢饉など多くの害をもたらす、
理解を超えた現象を、人々は「鬼」と呼んで恐れた。
得体の知れないものへの恐怖はやがて、
仏教に登場する地獄の鬼と結びつき、
実体のある怪物として描かれるようになった。
室町時代の絵画「百鬼夜行絵巻」には、
バラエティに富んだたくさんの鬼が描かれている。
鬼がこの世に出入りする入り口を「鬼門」という。
鬼門は風水上、北東、すなわち丑寅の方角。
鬼の頭が牛で、下が虎なのはそれが理由である。
しかし鬼は、妖怪の姿をしているとは限らない。
鬼という漢字は元来、死者の魂、すなわち霊を意味する。
霊としての鬼の正体は、実は人間自身。
憎しみや嫉妬で、人間が悪霊に変わったものだ。
その代表が「般若の面」。
嫉妬に狂った女性が鬼になった姿である。
怒った女性が鬼のように恐ろしくなる様子は、
現代でも「鬼嫁」という言葉で受け継がれている。
2024年01月28日
January is boring.
欧米では、
お正月の行事が続く日本と違い
1月は1年で1番退屈な月らしい。
12月のホリデーシーズン、
海外のビーチでバケーションを過ごしたり、
クリスマスやカウントダウンのパーティーに明け暮れた後の
何もない月が1月。
寒いなかオフィスや学校へ通うだけ。
なんて退屈なんだ!
そんなボヤキに交じって、ネットには
退屈な1月をやり過ごすためのTipsがあふれる。
運動しよう!とか
本を読むのにいい季節だよ。とか
コンサートや芝居にでかけてみたら?とか
「新しい目標を立ててみよう」なんてアドバイスもある。
日本の、
一年の計は元旦にあり、
とはちょっと違うけれど。
退屈しのぎに、新しいことを始めるのも
悪くはない。