2022年11月20日

執筆者小野麻利江

絵のはなし 16世紀の紅葉狩り

狩野派の絵師・狩野秀頼が手がけた
国宝・「観楓図屏風(かんぷうずびょうぶ)」。

紅葉の名所、京都の高雄で。
武士、僧侶、そして女性など、さまざまな人物が
紅葉狩り(もみじがり)を楽しむ姿が描かれている。

赤い紅葉に、心華やぐ。
そんな気持ちは、
400年以上の時が経っても、変わらない。

2022年11月20日

執筆者小野麻利江

絵のはなし 小さな大人の時間

16世紀フランドル地方の画家、
ピーテル・ブリューゲル。

代表作「子供の遊戯」の中で
ブリューゲルは、250人以上の子どもと
80種類以上の遊びを描いた。

馬跳び、輪っか転がし、洗礼ごっこ・・・
思い思いの遊びに興じる、小さき人々。
16世紀当時、
彼らを「子供」として守るための法律もなく

遊びの時間は実は、
「小さな大人」として、成熟していく時間だった。

2022年11月20日

執筆者黒松理穂

絵のはなし ないもの

ミレイの名画「オフィーリア」。
ハムレットに拒否され、狂気の中で死んでいくオフィーリアの
悲しい最期を描いている。
しかし、彼女の口元は、微笑みともとれる表情。
その違和感が、かえって観る人の心をとらえた。

かの「モナリザ」も、優しい表情にそぐわない
荒れ果てた背景。
その違和感が、彼女の神秘性を強くした。

人間は、描かれてないものを想像できる。
ある実験によれば、顔の輪郭のみが描かれた絵を見て、
チンパンジーは輪郭線をなぞるだけなのに対し、
人間の子供は、目や口を描いた。

そこにないものに思いを馳せるのが人間。
絵の背景、言葉と言葉の間の沈黙、見えない表情。
その余白が、私たちを豊かにするのかもしれない。

2022年11月20日

執筆者黒松理穂

絵のはなし 右の絵

右側に重心がある絵は、安心感を与えるという。
代表的なのが、葛飾北斎の赤富士。
立派な富士山は、右側にある。

対して、黒田清輝の「湖畔」は、
女性を左側に描くことで、不安定な儚さを表現した。

私たちが文字を書く時も、左からはじめ、右でとめる。
右側に受けとめるものがあると、安心するらしい。

心が落ち着かない夜は、
右側に重心がある絵を、観賞してみてはいかがだろうか。

2022年11月20日

執筆者薄景子

Photo by *Yaco*

絵のはなし 画家と自然

「画家は自然を師としなければならない」
そう言ったのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ。

セザンヌもまた
「芸術は、我々に自然が永遠であることを
味わわせなければならない」という名言をのこす。

天才画家たちは自然の高い芸術性に憧れ、
最高の手本にし続けた。

秋に染まる風景は、まさに名画。
その彩りを、一瞬一瞬味わいたい。

2022年11月20日

執筆者薄景子

絵のはなし ダリ

「画家は自然を師としなければならない」
そう言ったのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ。

セザンヌもまた
「芸術は、我々に自然が永遠であることを
味わわせなければならない」という名言をのこす。

天才画家たちは自然の高い芸術性に憧れ、
最高の手本にし続けた。

秋に染まる風景は、まさに名画。
その彩りを、一瞬一瞬味わいたい。

2022年11月20日

執筆者薄景子

絵のはなし モネのポプラ並木

印象派の画家、クロード・モネは
同じモチーフを繰り返し描く、連作絵画で有名だ。

1891年、51歳のモネは
近所のポプラ並木に夢中だった。
春の青々しい姿、夏の日差し、秋の曇り空、
同じ風景でも、印象はその一瞬ごとに変化する。

大切なポプラが切り倒される予定だと聞くと、
自らの財産で権利を買い取ったという。

心ゆくまで描き続けた結果、
モネのポプラ並木は23枚もの連作絵画となった。

2022年11月20日

執筆者薄景子

Photo by annintofu

絵のはなし 額縁庭園

京都の寺院・源光庵には、紅葉の美しい日本庭園がある。
室内から眺めると、窓枠が額縁となり
風景は一幅の絵画となる。

額縁の形は2種類。丸型と、四角型。
「悟りの窓」と「迷いの窓」と呼ばれている。
どちらで鑑賞するかは、その瞬間の気持ち次第。

2022年11月19日

執筆者河田紗弥

今日はなんの日? 『11月19日』

日本には、さまざまな記念日がある。

母の日。父の日。勤労感謝の日などのように
国が定めた記念日もあれば
商品に関連したものや語呂合わせの記念日も。

たとえば、今日11月19日はなんの日?

たくさんあるなかのひとつが
「緑のおばさんの日」

昭和34年11月19日、
通学する児童を交通事故から守る学童擁護員の制度が
始まったことが由来。

交通安全のシンボルカラーである
緑色の制服や帽子を着用していることから
「緑のおばさん」と呼ばれた。

2022年11月19日

執筆者河田紗弥

Photo by jurien huggins on Unsplash

今日はなんの日? 『2月29日』

今日はなんの日?
日本にはさまざまな記念日がある。

たとえば2月29日。
4年に一度しかないこの日、
そして一年の中で最も離婚が増える3月を前に
改めて夫婦の絆や離婚の本質を考えて欲しい
という思いから
「円満離婚の日」と定められた。

ふたり(2)に福(29)あれという
語呂合わせでもあるそうだ。