2022年11月13日
佐藤日登美
秋惜しむ 栗ジャム
秋は短い。
長引く残暑の間からそっと顔を出したかと思うと、
いつのまにか冬に置きかわっている。
そんな秋を惜しみ、
今しか採れない味覚を使ってジャムを作るのはどうだろう。
ちょっと珍しい栗を使ってみるのも楽しい。
茹でた栗を裏ごしたら、
砂糖とともに鍋に入れ、小さな火にかける。
粗熱が取れたら、瓶に入れて。
ジャムは、秋を閉じ込めておくのにぴったりかもしれない。
2022年11月13日
秋は短い。
長引く残暑の間からそっと顔を出したかと思うと、
いつのまにか冬に置きかわっている。
そんな秋を惜しみ、
今しか採れない味覚を使ってジャムを作るのはどうだろう。
ちょっと珍しい栗を使ってみるのも楽しい。
茹でた栗を裏ごしたら、
砂糖とともに鍋に入れ、小さな火にかける。
粗熱が取れたら、瓶に入れて。
ジャムは、秋を閉じ込めておくのにぴったりかもしれない。
2022年11月13日
すばやく過ぎ去る秋を惜しむのは、
人間だけではなく動物も同じ。
リスは食べ物が少なくなる冬に備え、
木の実を求めて森の中を駆けめぐる。
集めたどんぐりやクルミは土の中や樹の上に隠し、
貯め込んでおく。
これを「貯食」と呼ぶ。
森のあちこちに隠すので、
しばしば当の本人も場所を忘れてしまうらしい。
そのどんぐりから芽が出て、やがて、
次の秋を彩る樹へと成長する。
2022年11月13日
秋はいつ終わるのだろう。
暦の上では立冬の前日まで。
今年は立冬が11月7日だから、
すでに秋は終わっていることになる。
でも、嘆くのはまだ早い。
気象庁が定義する秋は、
9月から11月の3ヶ月間。
つまり、あと半月ほどは秋が続く。
去りゆく秋を楽しみましょう。
2022年11月12日
電子音とともに
たくさんの仕事仲間の顔がモニターに現れる、
リモート会議。
リアルな会議では
数分の遅刻ならゆるされた雰囲気も、
リモートでは1分おくれるだけでかなり遅刻感が出てしまう。
会議前のプレッシャーを感じる方も多いだろう。
一瞬でどこかに飛べるようなその感覚は、
SFドラマの傑作「スター・トレック」シリーズの
転送装置を思わせる。
働き方にも昨今、
様々な選択肢が増えてきた。
* * *
多様性の時代。
〜Moment for diversity〜
2022年11月12日
日本にはたくさんの方言がある。
それぞれの地方に住む人には
標準語と呼ばれるものに
なかなか変換しにくい言葉がある。
たとえば九州弁の「しょんなか」。
しょうがない、という意味だが、
もう少し明るいあきらめのような感覚があるらしい。
その土地の空気や生活が、
きっと言葉の中にこもっている。
* * *
独自性の時代。
〜Moment for uniqueness〜
2022年11月12日
1967年のフランキー・ヴァリの名曲
「君の瞳に恋してる」。
80年代は、
ボーイズ・タウン・ギャングが
カバーし世界的な大ヒットとなった。
そのバンド結成は、
LGBTフレンドリーなサンフランシスコから、
当時まだ多様性への理解が進んでいない社会に向けての
メッセージでもあった。
沸き立つような音楽のエネルギー。
曲はディスコの永遠の定番となった。
* * *
多様性は、未来を拓(ひら)く。
〜Moment for diversity〜
2022年11月12日
ユニーク、
ユニフォーム、
ユニコーン。
「ユニ」はラテン語「unus(ウーヌス)」が語源で
「ひとつの」という意味だ。
「宇宙」を表す「ユニバース」は
ラテン語で「ひとつに」「変える」という意味だと言われる。
さまざまなものをひとつのものと認識すると
「宇宙」になるわけだ。
一方、ギリシャ語由来の「宇宙」を意味する「コスモス」は
「美しい」という意味から来ている。
* * *
多様なものが調和する、そんな宇宙は美しい。
〜Moment for uniqueness〜
2022年11月12日
人の腸内には、数百兆もの細菌が住んでいて、
まるでお花畑にみえることから
「腸内フローラ」と呼ばれている。
善玉菌・悪玉菌、
そして優勢な方の味方につく日和見(ひよりみ)菌。
その割合は「7:1:2」が理想だと言われる。
最近では、悪玉菌もたまにいいことをすることがわかってきた。
そしてもしも悪玉菌がまったくいなくなると、
善玉菌が働かなくなってしまうらしい。
* * *
ひとりのなかにも、多様性がある。
〜Moment for diversity〜
2022年11月12日
「世界にひとつだけの花」
バブルが終わって数年後、
この曲がみんなの耳に届いた。
ひとりひとりが、
自分らしくあることの強さ。
あせってもがくことも時には大事だが、
それだけではしあわせが見えなくなってしまう。
時には自分をほめてみよう。
そう、こんな週末のひとときにも。
* * *
独自性から、拓(ひら)ける道がある。
〜Moment for uniqueness〜
2022年11月12日
SFドラマの傑作「スター・トレック」シリーズ。
論理的な正しさに最も重きを置く、バルカン星人のミスター・スポック。
感情や感覚を重視してワイルドに決断を下す、地球人のカーク船長。
ふたりの対立と歩み寄りは、
物語の軸をなすテーマだ。
左脳と右脳、理性と感情。
人間はそのバランスの中で生きている。
今の時代、増えているのは、
理詰めで考えるミスター・スポック派の人か、
情熱や想いを大切にするカーク船長派の人か。
この物語は教えている。
どちらか一方だけでは乗り切れない。
互いの協力が必要なのだと。
「スター・トレック」の中には様々な地域出身の乗組員が出てくる。
ミスター・カトウ、ウーラ、チェコフ、スコティ…
それぞれが生まれ育った文化を生かして助けあい、
まるでリモート会議のような転送装置で送り込まれた
見知らぬ宇宙の果ての星で、困難を乗り切る。
ひとりひとりが強烈な個性を持つ彼らは、
力を貸しあったときに最高のパフォーマンスを発揮する。
彼らが乗り組むエンタープライズ号は、
いつも未知の危険を乗り越え、
新たな冒険に踏み出していく。
ワクワクする人生のためには、
自分を無理に変えようとする同調圧力なんか、
気にしている暇はないのだ。
* * *
独自性は多様性につながる。
あしたからも、また素敵な一週間を。
〜Moment for diversity & uniqueness〜