2024年01月28日

執筆者長谷川智子

Photo by David Jones

January is boring / January blue

12月のホリデーシーズも終わって退屈な1月
イギリスには、January Blue
という言葉がある。

寒く天気も悪い。
早起きするつもりが、今日も朝寝坊。
そのうえ、ダイエットは3日で挫折。
気分は最悪。

年の始めにたてた目標が続かないのは、世界共通のよう。
みんなも同じと思えば、落ち込むこともない。

2024年01月28日

執筆者長谷川智子

Photo by Yosh The Fishhead

January is boring / 1月の日照時間

人間の体は、太陽の光を浴びて
体内時計を調整したり、
精神を安定させるホルモンを出す。

太陽が出る時間の短い冬は
調子が崩れがち。

とはいえ、東京とロンドンの昼間の時間を較べると
東京が1時間以上長い。
私たちは太陽に恵まれている。
そう考えると、ちょっと元気になりませんか?

2024年01月28日

執筆者長谷川智子

Photo by Club Soda Guide

January is boring / dry January

dry January
1月の1ヶ月間はお酒を飲まない、という習慣は、
2013年ごろイギリスで始まった。
アルコールによる健康被害を解決する習慣として
政府も賛同したdry January。

今では、
クリスマスシーズンに飲みすぎた体を労るため、
欧米の国々のトレンドになっている。

でも、禁酒はしても仲間と楽しくやりたい。
世界のノンアルコール飲料の市場が、
7000億ドルにも伸びたのには、
Dry Januaryも、一役かっているだろう。

2024年01月28日

執筆者長谷川智子

January is boring / 退屈

クリスマス、年末と
華やかなホリデーシーズンのあとに来る1月、
欧米では退屈、boringな月と言われている。

英語で退屈を意味するboarは、
もとは穴を掘るという意味。
先の見えない暗いトンネルを掘り続けて、
うんざりした気分が、boaring。

一方、日本語の「退屈」という言葉は、
仏教の用語からきている。
仏の道があまり苦しくて、
努力する気持ちを失った状態。

どちらにしろ、
大変なことに取り組んだあとにやってくるのが退屈。
それなら、
しばし退屈を楽しむのも悪くない。

2024年01月28日

執筆者長谷川智子

Photo by Yu Kato on Unsplash

January is boring / 春節

すっかり正月気分が抜けた頃、
旧暦の正月・春節を祝う国々は
一年で最も賑やかな季節を迎える。
今年の春節は2月10日。
横浜や神戸の中華街でも、
街は華やかに飾り付けられ、様々な行事がひらかれる。
世界を見渡せば、一年中、退屈している暇なんかない。

2024年01月27日

執筆者村山覚

天賦の才・モーツァルト #1

きょうは、モーツァルトの誕生日。

彼は基本的に機嫌と愛想のいい人だったそうだが、
妻の妹がこんなエピソードを残している。

「朝、お手洗いに立ったときでも、
部屋の中をしばらく歩き回り、
じっとしていることはありません。
靴の踵を打ち鳴らしたりしながら、
常に考えごとをしているようでした」

幼い頃から神童と言われ、ヨーロッパ各地の
王侯貴族の前でも臆することなく演奏した
モーツァルトの、繊細で神経質な一面。

2024年01月27日

執筆者村山覚

天賦の才・モーツァルト #2

きょうは、モーツァルトの誕生日。

天才と言われた彼の曲は、230年以上経った今も
世界中で愛され、演奏されている。

プロ野球界の天才・長嶋茂雄は、
学生時代からモーツァルトを愛聴していたそうだ。
とあるインタビューで「同じ曲なのに、時には
自分を元気づけてくれるし、時には悲しげに
共感を求めてくるのが不思議だ」と語った。

モーツァルトによる
美しく朗らかに疾走する旋律は、
聴く者の喜怒哀楽を映し鏡のように反射する。

2024年01月27日

執筆者村山覚

天賦の才・モーツァルト #3

きょうは、モーツァルトの誕生日。

モーツァルトが生きた18世紀後半は
演奏会を自由に開催することができなかった。
それなりに売れっ子だったモーツァルトも
作曲のギャラだけでは生活ができず、
貴族の子どもに楽器のレッスンをしたり、
大小さまざまなパーティで出張演奏をすることで
生計を立てた。

モーツァルトが33歳のとき、フランス革命が始まった。
それまではほんの一握りの王や貴族、教会に捧げられた
音楽や美術作品が、徐々に市民のものとなっていく。

ちなみに、モーツァルトより14年遅く生まれた
ベートーヴェンは、自分が書きたい曲、
民衆のための曲で生活できた初の作曲家と言われている。

2024年01月27日

執筆者村山覚

天賦の才・モーツァルト #4

きょうが誕生日のモーツァルトには、
多種多様な伝記が残されている。

姉が語ったエピソードによる「故人略伝」。
妻を情報源として綴られた「モーツァルトの生涯」。
妻の再婚相手が、たくさんの手紙をベースに綴った
「モーツァルト伝」。

姉、妻、妻と再婚した男。
それぞれのアングルから浮かび上がるモーツァルトは
たいてい陽気におどけている。
そしてたまに、悲しみに暮れている。

2024年01月27日

執筆者村山覚

天賦の才・モーツァルト #5

赤ん坊が「パパ」「ママ」という言葉を
早い段階で発音するのは、
唇が心地よいからだという説がある。
たしかに、パピプペポやマミムメモは声に出したくなるし、
耳にも心地よい。
古今東西の音楽家や詩人、そしてコピーライターも、
破裂音や濁音を好んで用いる。

パパパという音で思い浮かぶのは、
モーツァルトが晩年に作曲したオペラ『魔笛』。

パパゲーノとパパゲーナという登場人物が歌い上げる
「パパパの二重唱」では合計244回もパが登場するそうだ。

モーツァルトは言葉遊びの天才でもあった。
数多く残されている手紙のなかから、
友人のジャカン宛に書いたものを紹介しよう。

「僕たちは馬車の中で新しい名前を考えたんだ。
たとえば僕はプンキティティティ、
妻はシャブラ・プムファ。
最愛なるヒンキティ・ホンキィへ。これが君の名前だよ」

さすがは、メロディとリズムの天才。

きょうは自称プンキティティティ、こと、
モーツァルトの誕生日。