イーロンマスクが打ち上げている未来 ♯7
イーロン。あなたは、火星に街をつくろうとしています。
しかし、貧困や気候変動など、もっと差し迫った問題を
解決すべきだという人もいます。
火星に行くなんて、ただの気晴らしいじゃないかと。
そんな意見にあなたはどう答えますか。
Tedの代表クリスの質問に、イーロンマスクは言った。
未来は、無数の可能性に枝分かれしています。
しかし、サステナブルなエネルギーは、
私がいなくてもいつか誰かが取り組んだでしょう。
サステナブルな未来に向かうことは避けられないからです。
私はその道行くのを少し加速させただけです。
でも、他の惑星に住むことは、必然ではありません。
必然でないことをすることが、重要なのです。
宇宙開発に目を向ければ1969年に人類は月に行きました。
1969年です。
スペースシャトルでは、
人類はごく低い地球軌道までしか行っていません。
そのスペースシャトルも引退しました。
エジプトのプラミッド。ローマの水道。
そのつくり方を、私たちは忘れてしまいました。
技術は、自動的に進歩するのではなく、放っておくと衰退していくんです。
多くの人がより良くなるように、努力して努力して初めて技術は進歩します。
私は誰かの救世主になりたいわけではなく、
未来のことを考えた時に、悲観的になるまいとしているだけなんです。