2022年08月07日

執筆者佐藤延夫

Photo by Mahdi Dastmard on Unsplash

花の日「サフラン」

クロッカス・サティウス。
その奇妙な花から伸びる3本の赤い雌しべは、
乾燥させるとサフランになる。
1グラムのサフランには、160もの花が必要だという。

人類の歴史を遡ると、
サフランがどれだけ愛されてきたかわかる。
古代ギリシア時代、
サフランは、クレタ島の女性が着るボレロを染めた。
また、クレオパトラは
サフラン入りの馬乳の風呂に入っていたそうだ。

花の美しさは一瞬の美しさ。
世界一高級なスパイスは花から生まれる。

8月7日は、花の日。

2022年08月07日

執筆者佐藤延夫

Image by Ralph from Pixabay

花の日「朝顔」

朝顔、昼顔、夕顔。
最も存在感があるのは朝顔に思えるが、
実は、どれもヒルガオ科の仲間だ。
古くは、朝に咲く美しい花を全て「朝顔」と呼んでおり、
万葉集に登場する朝顔は、桔梗のことだと考えられている。
江戸時代になると、珍しい朝顔を育てるのが流行になり、
孔雀や鳩、蛙など生き物の名前の入った、
奇妙で長い名前がつけられたそうだ。

花の美しさは一瞬の美しさ。
明日、目が覚めたら、朝顔を探しに行こう。

8月7日は、花の日。

2022年08月07日

執筆者佐藤延夫

Image by Chu Cuong from Pixabay

花の日「ユリ」

日本のユリが世界にお披露目されたのは、
1873年オーストリアで開催されたウィーン万博でのこと。
ヨーロッパ中が、その美しさに魅了された。

1907年には、ユリ根の輸出量は1200万にものぼり、
ほとんどの行き先は欧米諸国だったという。

花の美しさは一瞬の美しさ。
美しい花は、金になる。

8月7日は、花の日。

2022年08月06日

執筆者小林慎一

Photo by Steve Jurvetson

イーロンマスクが打ち上げている未来 ♯1

2022年2月。
人類史上最も高い120mを誇るロケット「スターシップ」をバックに
イーロンマスクは熱弁を振るった。

人生は
朝喜びとともに起き、将来への期待に満ちていて欲しい。

この宇宙は何なのか。他の生命はいるのか。
私たちはどこから来たのか。
生きる意味はなんだろうか。
銀河を旅すれば分かるかもしれない。

火星への有人着陸の目標は2029年。
それは人類が初めて月に行った60年後だ。

2022年08月06日

執筆者小林慎一

Photo by Steve Jurvetson

イーロンマスクが打ち上げている未来 ♯2

火星への都市建設。
まずイーロンマスクが着手したのは完全に再生可能なロケットの開発だ。

2015年ファルコン9は搭載していた
11機の人工衛星を軌道に乗せた後
機体を反転させ大気圏に再突入し着陸した。

イーロンは、
多くの専門家が不可能だと言っていたことを成し遂げた。

しかし、彼は、
失敗してもこう言い続けていた。
今回も素晴らしいフライトだった。いいデータがたくさん取れた。

2022年08月06日

執筆者小林慎一

Photo by Official SpaceX Photos

イーロンマスクが打ち上げている未来 ♯3

2021年5月。
スターシップは1万メートル上空まで飛んだ後、
地上への着陸に成功した。

今まではロケットのブースター部分だけだったが
スターシップは宇宙船部分の再着陸にも成功した。

これによりロケットのリユースがほぼ可能になった。
しかし、イーロンマスクの目標はもっと高い。

すばやく、完璧な状態に整備し、また宇宙に飛ばす。
国際線の旅客機のように。

2022年08月06日

執筆者小林慎一

Photo by Official SpaceX Photos

イーロンマスクが打ち上げている未来 ♯4

イーロンマスクが開発しているロケットは全長120mの巨体で
強力な推進力で100人の乗務員を宇宙へ打ち上げることができる。

ロケットのエンジンは出力を上げようとすると
大きくなり重くなり、
さらに出力を上げなければならないというジレンマに陥っていた。

それを解決したのは金属3Dプリンタ。
一体成形されたエンジンは軽く、強く、そして、安い。
従来の方法だと数ヶ月かかる製造期間は2日間。

製造から打ち上げまでが、60日で可能になるという。

2022年08月06日

執筆者小林慎一

Photo by Official SpaceX Photos

イーロンマスクが打ち上げている未来 ♯5

衛星軌道上からインターネット通信を
可能にするスターリンク。

通常の人口衛星は高度36000kmを飛ぶが
スターリンクは550kmの低軌道を飛ぶ。

2019年に2機が打ち上げられ
今では2500機以上が地球軌道を回っている。

ウクライナのフェドロフ・デジタル担当大臣は
通信インフラが破壊されつつある中、
イーロンマスクにツイッターを送った。
スターリンクを使わせてください、と。

2022年08月06日

執筆者小林慎一

Photo by Official SpaceX Photos

イーロンマスクが打ち上げている未来 ♯6

ウクライナのフェドロフ・デジタル担当大臣から
イーロンマスクにツイッターが届いた。

イーロン。あなたが火星にコロニーをつくろうとしている間に
ロシアはウクライナを占領しようとしています。
あなたのロケットが宇宙からの着陸を成功させている間に
ロシアのロケットがウクライナの市民を攻撃しています。
スターリンクを共有させてもらえないだろうか。

イーロンはこう返した。
Starlink service is now active in Ukraine.

スターリンクはウクライナで利用可能です。
それはわずか10時間30分後だった。 

2022年08月06日

執筆者小林慎一

Photo by Official SpaceX Photos

イーロンマスクが打ち上げている未来 ♯7

イーロン。あなたは、火星に街をつくろうとしています。
しかし、貧困や気候変動など、もっと差し迫った問題を
解決すべきだという人もいます。

火星に行くなんて、ただの気晴らしいじゃないかと。
そんな意見にあなたはどう答えますか。

Tedの代表クリスの質問に、イーロンマスクは言った。

未来は、無数の可能性に枝分かれしています。
しかし、サステナブルなエネルギーは、
私がいなくてもいつか誰かが取り組んだでしょう。

サステナブルな未来に向かうことは避けられないからです。
私はその道行くのを少し加速させただけです。

でも、他の惑星に住むことは、必然ではありません。
必然でないことをすることが、重要なのです。

宇宙開発に目を向ければ1969年に人類は月に行きました。
1969年です。

スペースシャトルでは、
人類はごく低い地球軌道までしか行っていません。
そのスペースシャトルも引退しました。

エジプトのプラミッド。ローマの水道。
そのつくり方を、私たちは忘れてしまいました。

技術は、自動的に進歩するのではなく、放っておくと衰退していくんです。
多くの人がより良くなるように、努力して努力して初めて技術は進歩します。

私は誰かの救世主になりたいわけではなく、
未来のことを考えた時に、悲観的になるまいとしているだけなんです。