2024年01月13日

執筆者大友美有紀

Photo by phosphor

東京の寺社めぐり「太子堂」

世田谷三軒茶屋駅の北西、
住宅街を10分ほど歩くと、
ふいに緑豊かな場所が現れる。
太子堂八幡神社だ。

境内には幹まわり4メートルを越す楠を中心に
大小数百本の樹木が生茂っている。

御朱印は人気で、何時間も並ぶ人がいるという。
毎月の御朱印情報はSNSで告知している。
街と現代に寄り添った八幡様だ。

2024年01月13日

執筆者大友美有紀

photo by annintofu

東京の寺社めぐり「豪徳寺」

小田急線の駅名でもある豪徳寺。
招き猫の寺としても知られている。

その昔、鷹狩の帰りに通りがかった井伊直孝が
門前にいた猫に手招きされ、寺に立ち寄ったところ、
雷が鳴り、雨が降り出した。
雷雨にあわずにすんだ直孝は、
寺を支援し再興させたという。

福を招き入れた猫。
豪徳寺の境内には、
数々の招き猫が並んでいる。
福をいただきに訪れたい。

2024年01月13日

執筆者大友美有紀

photo by iskws

東京の寺社めぐり「烏森神社」

新橋駅の烏森口から歩いて3分、
烏森神社がある。
その昔ここは江戸湾の砂浜で
一体は松林だった。
枯れた砂州、空の砂州であり、
烏の巣が多くあったことから、
烏の森と呼ばれるようになった。

芸能の神といわれる天鈿女命(あめのうづめのみこと)
祀る数少ない神社の一つだ。

烏森神社のおみくじは独特。
願うものによって色分けされている。
赤は、恋愛・良縁、黄色は金運・幸運・商売、
青は厄祓・仕事学業、緑は健康家族。
さて何色で占いますか?

2024年01月13日

執筆者大友美有紀

photo by nakashi

東京の寺社めぐり「深大寺」

東京調布の深大寺と聞いて思い浮かぶのは、
蕎麦? 植物園? それとも鬼太郎?

深大寺の開創は733年、奈良時代という。
古代からこの地には清冽な水が流れ、
水神信仰が生まれ、仏教の伝来とともに、
寺が建立されたと言われている。

飛鳥時代後期に作られた
東日本最古の釈迦如来像がある。
国宝に指定されている。
とてもやさしい顔の仏像だ。

深大寺は1月中を初詣期間としている。
蕎麦と国宝仏に
会いに行ってはいかがだろうか。

2024年01月13日

執筆者大友美有紀

Photo by Asturio Cantabrio

東京の寺社めぐり「日野八坂神社」

新選組ゆかりの地である、
東京都日野市。
新選組の資料館や菩提寺などが数多くある。

代表的なのは高幡不動尊。
土方歳三の菩提寺でもある。
近藤勇、土方歳三の碑があり、
新選組隊士慰霊の大位牌も
おさめられている

そして新撰組ファンならば、
ぜひ訪れたてほしいのは、日野八坂神社。
日野の総鎮守である。
新選組の羽織のだんだら模様が描かれた御朱印帳や
御朱印を拝受することができる。

2024年01月13日

執筆者大友美有紀

Photo by Ashley Van Haeften

東京の寺社めぐり「五色不動(ごしきふどう)

東京に五色の不動尊があるのを
ご存知だろうか。

目黒不動尊、目白不動尊だけでなく、
目青不動尊、目赤不動尊、目黄不動尊もある。

目黒不動尊、目白不動尊は地名の由来でもある。

徳川家が江戸を護るため、江戸城本丸を囲うように
不動尊を五箇所に配置したといわれている。
この五色は密教の五大要素だと考えられる。
万物を作る要素として、黒は風、白は水、青は空、
赤は火、黄色は地の五つが存在するとしている。

目黒不動尊は、目黒区の泰叡山龍泉寺に祀られている。
成田不動尊、木原不動尊にならぶ日本三大不動のひとつ。
不動明王は、弘法大師の作と伝えられ、
十二年に一度、酉年にだけ開帳される。

目白不動尊は、豊島区の金乗院におさめられている。
本尊不動明王は、もともともっと東に祀られていたが、
お堂が戦火で焼け、金乗院に移された。

目青不動尊は、世田谷区の最勝寺に。
もともとは麻布谷町の観行寺の本尊だったが、
廃寺になったためこちらに移された。
本尊の不動明王は秘仏であり未公開。
前立ちの青銅製の不動明王は、
見ることができる。

赤目不動尊は、文京区の南谷寺にある。
開祖の万行律師が、夢で、伊賀の赤目山にいくように
告げられ山頂で祈願していると、
天から一寸二分ほどの黄金の不動明王を授かった。
それを護持し下駒込に庵を開き、
赤目不動と号したのが始まりと言われている。

目黄不動は、二箇所ある。
ひとつは江戸川区の最勝寺に祀られる、
木造の不動明王坐像。
もうひとつは台東区の永久寺。
日光街道に面していたことから、
目黄不動としてされたという。
どちらが正解ということもない。

江戸五色不動。
江戸の守護を担ったお不動さまに
お参りするのはどうだろうか。
目黒から始めて目青、目白、目赤、目黄とめぐれば、
一日で訪れることができるかもしれない。

2024年01月07日

執筆者中山佐知子

七草#1 「芹」

春の七草、トップバッターは芹。

田んぼや川べりに生える野生の芹は
今はまだ見つけるのがむづかしいかもしれない。
見つけても食べられるほど大きくはない。
それでも昔の人は
雪の間からのぞくわずかな緑を探しに行った。

芹は胃と肝臓を整えてくれるそうだ。

今日は七草の節句。
芹を入れた七草粥で養生をしよう。

2024年01月07日

執筆者中山佐知子

Photo by きうこ

七草#2 「なずな」

春の七草、二番めはナズナ。

ナズナの別名はぺんぺん草。
どこにでも生える野草である。

空き地、道端、ビルの植え込み、街路樹の下。
畑でも野原でも見かけるのに
いまの時期に探すと見つからないのは
なぜだろう。

ぺんぺん草、いや、ナズナは
冬になると地面に張りつく葉っぱだけに
なってしまうのだ。
冬のナズナを見破る知識が欲しい。

2024年01月07日

執筆者中山佐知子

七草#3「 御形(ゴギョウ)

春の七草、三番めは御形。

ゴギョウの別名は母子草。
春になると黄色い花を咲かせるあの花だが、
いまは花も茎もない状態で越冬している。
ただ、ほかの草と較べてわかりやすいのは
葉っぱに産毛のようなものがあって白っぽく見えること。
葉の先端が丸いことだろうか。

ところで、
お粥に入れる七草は、まな板の上で切るのではなく叩くといわれる。
叩くときの歌まである。
七草はどうして刻むのではなく叩くのだろう。
その理由の一端がゴギョウにある。
ゴギョウは産毛のせいでたいへん刻みにくいのだそうだ。

七草を叩くときの歌も
地方によって歌詞が少しづつ違う。
七草粥の味もきっと違うのだろう。

2024年01月07日

執筆者中山佐知子

Photo by Chiyo Fushi

七草#4「はこべら」

春の七草、四番めはハコベラ。

ハコベラはすなわちハコベ。
冬でも姿形が変わらないので
見分けやすいのがありがたい。
しかし、ハコベにはごく細い芯がある。
七草粥に入れる七草を
刻むのではなく叩くのはゴギョウの産毛と
ハコベの細い芯のせいだ。

トントントン
今日は七草の節句、七草粥の日。