2024年01月07日

執筆者中山佐知子

Photo by Takayuki Morita

七草#5「仏の座」

春の七草、五番めは仏の座。

仏の座と呼ばれる野草はもうひとつあるが、
七草の仏の座はコオニタビラコのことだ。
たんぽぽを小さくしたような姿で、
春には黄色の花を咲かせる。

コオニタビラコには仲間がいる。
オニタビラコ、ヤブタビラコ…
食べておいしいのはコオニタビラコ。
お間違いのないように。

2024年01月07日

執筆者中山佐知子

Photo by spurekar

七草#6「スズナ」

春の七草、六番めはスズナ。

スズナは蕪のこと。

蕪は日本書紀にも出てくるほど
野菜としての歴史は古いのに、
ナズナやハコベと一緒に
七草の仲間に入っているのが不思議だ。

どうしてだろう。
考えてみた。

蕪は、生で食べると
たくさん含まれているアミラーゼが消化を助けてくれる。
加熱すると、肝臓の解毒作用を活発にしてくれる。

なるほど….
飲み過ぎ食べ過ぎにスズナをどうぞ。

2024年01月07日

執筆者中山佐知子

Photo by Masahiko Satoh

七草#7「スズシロ」

春の七草、七番めはスズシロ。

スズシロとは言うまでもなく大根である。
清らかに白いと書いてスズシロと呼ぶ。

大根も蕪と同じく、野菜としての歴史は古いのだが、
それとは別に野生の大根があるらしい。

これに関しては、
栽培していた大根が野生に返ったものだと言われているが、
その一方で、古い時代の大根の子孫という説もある。

野生の大根を気軽に食べられるようになったら
謎も解けるだろうか。

2024年01月07日

執筆者中山佐知子

七草#8「七草」

春の七草は順番を間違えなければ覚えやすい。

芹、なずな
ゴギョウ、ハコベラ、仏の座。
スズナ、スズシロ、これぞ七草。

五七五七七のリズムで、
名前は、今夜放送した順番で覚えると、完璧。

芹、なずな
ゴギョウ、ハコベラ、仏の座。
スズナ、スズシロ、これぞ七草。

2024年01月06日

執筆者小林慎一

Photo by SBAmin

幸福な人生のために必要なたったひとつのこと#1

ハーバード・メディカルスクールには、
幸せについて研究しているチームがいる。


人生の最も大切な目的は何かという最新の調査によれば、

80%以上は「富を蓄えること」と答え、
若者の多くは「有名になること」と答えたという。



人よりも余裕のある生活をするために働き、成果を出す。
それがより良い人生につながる。
私たちはそう教えられ育った。



あなたは、幸福な人生のために、過去に戻れるとしたら、
どの時点に戻り、何を変えたいだろうか?

ハーバードメディカルスクールは724人の人生を
1938年から追跡している。

2024年01月06日

執筆者小林慎一

幸福な人生のために必要なたったひとつのこと#2

ハーバード・メディカルスクールは、
1938年以降、男性2グループの人生を追跡している。

1番目のグループは当時のハーバード大学の2年生。
2番目のグループはボストンの水道のないアパートで暮らす
貧困家庭で育ったグループ。

10代の彼らをインタビューし、健康診断を受けてもらった。
研究者は家庭に行き本人や両親にもインタビューを行なった。
彼らの人生がつづいている間。

2024年01月06日

執筆者小林慎一

幸福な人生のために必要なたったひとつのこと#3

ハーバード・メディカルスクールは、  
ハーバード大学の学生のグループと、

貧困家庭で育ったグループの724人の人生を
生涯に渡って追跡をしている。



彼らは、弁護士、レンガ職人、医者などになり
ひとりはアメリカの大統領になり
アル中や統合失調症になる者もいた。



底辺から這い上がる者がいて、その反対の者たちもいた。
幸福な人生かどうかは、

やはり社会のどの階層にいるかが大切なのだろうか。

2024年01月06日

執筆者小林慎一

Photo by Scott Graham on Unsplash

幸福な人生のために必要なたったひとつのこと#4

ハーバードメディカルスクールは、
724人の人生を追跡し研究するために、質問表を送っただけではない。

本人と両親にインタビューし、血液検査や脳のCTスキャンなどの
健康診断を行ない、医療記録を取り寄せ、

家族の深刻な話題について会話しているところを録画した。
そして妻たちも研究に参加してもらった。



70年以上彼らの人生を追跡し、何万ページにも渡る報告書ができ上がった。
その報告書を分析すると、

幸福な人生に必要な、たったひとつのことが分かった。

それは、良い人間関係だった。

2024年01月06日

執筆者小林慎一

幸福な人生のために必要なたったひとつのこと#5

ハーバード・メディカルスクールは、
724人の人生を10代から彼らの人生が続く限り追跡した。

その研究によると、
家族や友達やコミュニティーとの人間関係が良好な人ほど、

幸せで健康で長生きすることが分かった。

孤独な人は、健康の衰えが早く、脳機能も早く衰える。
そして寿命も短くなる。

研究で明らかになったのは、
独身かどうかや友達がたくさんいるかどうかより
身近な人との関係の質が大切だということ。

争いの多い人間関係で暮らすことは健康に悪く
愛情のある関係は身体と脳の両方を保護することが明らかになった。

2024年01月06日

執筆者小林慎一

Photo by anna beukema on Unsplash

幸福な人生のために必要なたったひとつのこと#6

ハーバード・メディカルスクールでは、

724人の一生をいまでも追跡調査している。

彼らが80代になった時に、50代の資料を振り返ってみると、
50代の血液検査の結果よりも、
人間関係の幸福度が高かった人ほど、
80代になった時、健康であることが分かった。

80代になりパートナーと幸せな関係にある人は
身体的な苦痛があってもその苦痛は軽く、
孤独な人は肉体的苦痛を精神的苦痛がさらに強くしていた。