2022年04月09日
廣瀬大
時間
偉人の言葉だけが名言ではない。
心に残る言葉は普通に暮らす人々からも生まれる。
「人は何もしない時間を甘くみすぎている」
これはあるドクターの言葉。
動物は寝ている時間がほとんどだから、
人間だって本来はそうなんじゃないかと言うのだ。
自分のスイッチを切って
何もしないことで心と身体が整っていく。
何かをするのは大事だけど、
何もしないのはもっと大事。
暮らしにもっと余白を。
2022年04月09日
偉人の言葉だけが名言ではない。
心に残る言葉は普通に暮らす人々からも生まれる。
「人は何もしない時間を甘くみすぎている」
これはあるドクターの言葉。
動物は寝ている時間がほとんどだから、
人間だって本来はそうなんじゃないかと言うのだ。
自分のスイッチを切って
何もしないことで心と身体が整っていく。
何かをするのは大事だけど、
何もしないのはもっと大事。
暮らしにもっと余白を。
2022年04月09日
偉人の言葉だけが名言ではない。
心に残る言葉は普通に暮らす人々からも生まれる。
「赤ちゃんの、言葉になっていない寝言を聞くと
明日も生きていけると思う」
これは、あるお母さんの言葉。
0歳の赤ちゃんがときどき寝言を言う。
言葉にはなっていないけど、
ご機嫌で、幸せそうで、
いい夢を見ていそうな寝言が聞こえてくると
一生懸命生きようと思う。
もし、唸ったり泣いたりしても心配はいらない。
目を覚ましていなければ泣き声も寝言。
本当に泣いているわけでもないのに
どうして泣き声が出るんだろうと思うと
なんだか微笑ましい。
子供はお母さんに幸せと生きる力をくれる。
人は0歳からコミュニケーションをする。
やがて、夜空の星よりもたくさんの言葉を使いはじめる。
心に響く言葉を見つけたら、
そっと大事にしまっておこう。
2022年04月03日
2022年3月4日。
ロシアがウクライナに侵攻して9日目。
北京パラリンピックが開幕した。
ウクライナ選手団が入場すると
会場からは大きな拍手が起こった。
だが、ウクライナの選手の表情は硬く
他の国の選手のように笑顔を見せることはなかった。
バスで何日もかけてヨーロッパを移動し北京に到着した。
家族と連絡が取れない選手も多い。
しかし、想像を絶する苦しい状況の中、
ウクライナのパラリンピアンは快進撃を続ける。
2022年04月03日
北京パラリンピック2日目。
ロシアがウクライナに侵攻して10日目。
男子視覚障害バイアスロンでウクライナは3つの表彰台を独占した。
バイアスロンはスキーの距離と射撃を組み合わせた競技で
息を切らせた状態で、正確な射撃をしなければならない。
フィジカルだけでなく、強靭な集中力が必要とされる競技だ。
3人の選手は、国歌である「ウクライナは滅びず」を口ずさみながら
空に掲げられていくウクライナの国旗を見つめていた。
金メダルを獲得したビタリー・ルキヤネンコ選手は
「街を守ってくれている人々に、このメダルをささげたい」
と語った。
2022年04月03日
2月24日。
ウクライナに対するロシアの軍事侵攻が始まった。
ウクライナのパラリンピアンにとって
北京に入ることが最初の戦いだった。
飛行機での移動が不可能になり、
選手はバスでポーランド国境から脱出。
スロバキア、オーストリアなどを抜けて、
予定していた20人すべての選手が無事北京に入ることができた。
ウクライナ・パラリンピック委員会のワレリー・シュケビッチ会長は
「ここに来られたことが、奇跡だ」と話した。
母国に大会初の金メダルをもたらしたのは
バイアスロンの競技に出場した
グリゴリー・ボウチンスキー選手だ。
金メダルが決まるとテレビカメラに静かに手を振った彼はこう語った。
「私は戦場に立つことはできないが、
表彰台に立ってウクライナの国家を歌い
歌詞にあるように、ウクライナは生きているということを
世界に知ってもらうことができる」
2022年04月03日
3月5日 北京パラリンピック。
バイアスロン女子10キロ・立って滑るクラスで
ウクライナの選手が表彰台を独占した。
金メダルを獲得したイリナ・ブイ選手は
ウクライナの選手2人と一緒に表彰台に立ったことについて
こう言った。
「チームメートと表彰台を共有できて本当にうれしい。
私たちの成績とメダルをウクライナ人の一人一人と
私たちを守ってくれているウクライナ軍の兵士たちにささげたい。
ここが私たちの戦いの場だ」
2022年04月03日
北京パラリンピック最終日。
アメリカ合衆国のオクサナ・マスターズ選手は、
クロスカントリースキー混合リレーで優勝し
7つの金メダルを含む合計14個のメダルを獲得した。
「パラリンピックが示すものは
『Stronger Togetherです』と語る彼女は、
ウクライナ西部のチェルノブイリの近くの村で生まれ、
孤児院で育った。
「私の魂はウクライナとアメリカにある」
北京オリンピックの開幕前、Twitterにはそう綴っていた。
2022年04月03日
3月5日。
北京パラリンピックのバイアスロン女子6キロ立って滑るクラスで
銅メダルを獲得したリュドラ・リアシェンコ選手は
ハリコフの自宅をロシア軍に破壊された。
彼女はショックを受け7日の競技を棄権した。
しかし、彼女の精神は折れたままではなかった。
8日にバイアスロン女子10キロで3位になり
ウクライナ勢の表彰台独占に加わると
競技のスタートラインに立ち続け
11日のバイアスロン女子12.5キロでは
個人戦、自身初となる金メダルを獲得。
両手を大きく広げウクライナの国旗を
北京の空に掲げた。
2022年04月03日
3月13日。
ロシアがウクライナに軍事侵攻して18日目。
ウクライナは、
距離スキー・性別の制限がない10キロリレーで
母国に11個目の金メダルをもたらした。
メダル獲得数29は、国・地域別で2位だ。
国際パラリンピック委員会のアンドルー・パーソンズ会長はこう言った。
「世界のリーダーが、
誇り高きパラリンピアンの行動に習うことを願っている」
また、ウクライナ・パラリンピック委員会のシュケビッチ会長は
「選手たちの戦いはウクライナが生きていることの象徴でもある」
と胸を張った。
2022年04月03日
2022年3月北京。
スポーツの神はウクライナに微笑んだ。
史上最多となる金メダル11個を含むメダル29個を獲得。
リレーで11個目の金メダルを獲得すると
メダルセレモニーの後
ウクライナのパラリンピアンは整列し
「どうか戦争を止めてください」と訴えた。
次は、平和の神が微笑む番だ。
青空と小麦色の美しい国旗を振る
ウクライナ市民に向かって。