2023年12月10日
櫻井瞭
おでんな話 「映画のおでん」
映画監督、
小津安二郎の作品には、
おでん屋がたびたび登場する。
下町のちょっと小粋な女将に、
小津自身の人生哲学を語らせるのだ。
1956年に公開された映画、
「早春」より。
古くたってね。
人間にかわりはないよ。
おんなじだよ。
2023年12月10日
映画監督、
小津安二郎の作品には、
おでん屋がたびたび登場する。
下町のちょっと小粋な女将に、
小津自身の人生哲学を語らせるのだ。
1956年に公開された映画、
「早春」より。
古くたってね。
人間にかわりはないよ。
おんなじだよ。
2023年12月10日
おでんには、
土地柄がよく出る。
名古屋は、味噌煮込み。
青森は、生姜みそダレ。
静岡では、濃口醤油で煮込んだ
真っ黒なおでんに、だし粉をかける。
沖縄のおでんには、豚足が入っていて、
薬味は、アメリカンなマスタード。
さあ、今晩はどんなおでんにしよう。
2023年12月10日
おでんは主食か。それともおかずか。
この論争は、人類の歴史上、おそらく一度も決着を見ていない。
「おでん定食」は茶飯におかずとしてのおでんがつく。
しかし、「おでんに合うおかず」というレシピがあるのを見ると
おでんは主食だとも思える。
アンケートを取ってみると、両者は約半々。
コンビニのおでんは、おやつかもしれない。
具も味付けも、地域や家庭で全然違うのに、
名前はぜーんぶ、「おでん」。
かなり、ややこしい料理。
2023年12月10日
台湾では、おでんを
ティエンブラと呼ぶ。
語源は、
日本の「天ぷら」から。
おでんによく入っている
さつま揚げ。
日本でも、
台湾に近い南の地域では
これを「天ぷら」と
呼ぶからだと言う。
2023年12月09日
オードリー・ヘップバーンの傑作「ローマの休日」。
クレジットによると脚本はイアン・マクラレン・ハンター。
だが、真の脚本家は彼の友人だった。
ダルトン・トランボ
彼は1950年代、ハリウッドにおける不当な政治的弾圧により、
本名で作品を発表できず、知人の名を借りた。
映画は大ヒットを記録し、アカデミー賞脚本賞を受賞する。
だがトランボは、オスカーを手にすることはできなかった。
今日はダルトン・トランボの誕生日。
2023年12月09日
「ローマの休日」の真の脚本家、ダルトン・トランボ。
その名を初めて有名にしたのは脚本ではなく小説だった。
「ジョニーは戦場へ行った」
第一次世界大戦の残酷さを描いたこの小説は、
第二次世界大戦が勃発した1939年に出版された。
その反戦的な内容により、彼はFBIから取り調べを受け、
1945年には発禁処分となった。
今日はダルトン・トランボの誕生日。
2023年12月09日
第二次大戦後、
アメリカでは反共産主義の嵐が吹き荒れた。
その影響は、脚本家ダルトン・トランボを直撃。
共産党員だった過去により、裁判にかけられた。
しかしアメリカ合衆国憲法第一条、
「言論の自由」に基づき、彼は証言を拒否した。
同様に証言を拒んだ10人の脚本家は、
「ハリウッド・テン」と呼ばれ、実刑判決を受けたのち、
映画界を追放された。
今日はダルトン・トランボの誕生日。
2023年12月09日
言論の自由を守り、
ハリウッドを追放された脚本家、
ダルトン・トランボ。
彼はメキシコに移住したのち、
複数の偽名を使って脚本家の仕事を続けた。
そして1953年、彼は運命の1本を書く。
ローマを訪れた王女と新聞記者の、
1日だけの恋を描いたラブストーリーは
世界中で大ヒットを記録。
アカデミー賞脚本賞を受賞した。
オードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」である。
今日はダルトン・トランボの誕生日。
2023年12月09日
脚本家ダルトン・トランボをはじめ、
多くの無実の映画人を苦しめた、
アメリカの「赤狩り」は1954年に終わりを告げた。
違法な捜査がマスコミだけでなく、
政府や軍部からも批判を浴びた。
3年後、トランボが偽名で書いた「黒い牡牛」が、
アカデミー賞脚本賞を受賞する。
「ローマの休日」に続き2度目の受賞だったが、
彼は再び授賞式を欠席。
ハリウッドでは、トランボの作だと噂が流れ始めた。
今日はダルトン・トランボの誕生日。
2023年12月09日
脚本家ダルトン・トランボは、
ハリウッドでの不当な政治的迫害が終わっても、
あえて偽名で仕事を続けた。
やがて2度のアカデミー賞脚本賞の受賞や、
手がけた映画の大ヒットが続くと、
謎の脚本家が世間でも話題になった。
彼は満を持して真実を告白。
ハリウッドを追放された10人の脚本家、
通称「ハリウッド・テン」の残りのメンバーも、
本名で仕事ができるようになった。
今日はダルトン・トランボの誕生日。