2023年11月11日

執筆者長谷川智子

今日は何の日? 「世界平和記念日」

今日、11月11日は世界平和記念日
1918年の今日、第一次世界大戦の休戦協定が結ばれたことに因む。

1914年に勃発した第一次世界大戦は、
イギリス、フランスなど連合国と
ドイツ、オーストリアなどの中央同盟国にわかれ、
世界20カ国が戦った、人類史上初の世界規模の戦争。
4年もの長い間、
毒ガス、戦車、飛行機などの新兵器が投入され、
1千万人を超える死者を出し、一刻も早い戦争終結が望まれていた。

1918年11月、フランスコンピエーニュの森。
3日間続いたドイツとフランスの代表による交渉に決着がつき
ついに、11月11日午前11時、休戦協定が発効され、戦争は終わった。

しかし、そのわずか1時間半前、9時30分
ベルギー、フランス国境近くの街、モンスで
イギリス兵 ジョージ・エドウィン・エリソンは、
森の中の敵兵を偵察に行き殺害された。

10時45分同じくベルギー、フランスの国境近く、
フランス兵、オーギュスタント・トレブションは
休戦後に兵士にスープがふるまわれることを
仲間に伝えにいく途中殺された。10時58分
カナダ兵ジョージ・プライスは、
撤退するドイツ兵を追う途中、
隠れていた敵兵の銃弾を受け、命を落とした。

停戦のわずか60秒前、10時59分
フランスのアルゴンヌで最後の突撃を命じられた
アメリカ兵ヘンリー・ガンサーは、撃たれて命を落とした。

1分でも1秒でも早く、戦争が終われば、
いくつの命が失われなずにすんだのだろう。
今日11月11日は多くの国で、祈りがささげられる。
一刻も早く平和が訪れるように。

2023年11月05日

執筆者佐藤延夫

Photo by Samuele Giglio on Unsplash

縁結びの日 「流れ星」

夜空で見つけても、
瞬く間に消えてしまう流れ星。
見えている間に
3回願い事を唱えれば、
想いは叶えられる。
これは、ヨーロッパの言い伝えが始まりと言われている。

ときどき神様が「天の扉」を開けて
下界の様子を覗きにくる。
そのときに漏れる光が、流れ星。

つまり流れ星の見えている時間は、
神様の世界と繋がる。
だから願いが叶えられる、という考え方だ。

今日11月5日は縁結びの日。
夜空を眺めてみよう。

2023年11月05日

執筆者佐藤延夫

縁結びの日 「寝巻き」

寝巻きを裏返しに着て、眠りにつく。

これは、恋を成就するおまじないと言われている。
いかにも迷信のような感じがするが、
かなり歴史のあるおまじない。
平安時代の歌人、小野小町も、こんな歌を残している。

いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る

あの人が恋しくてたまらない夜は、
寝巻きを裏返して寝床に入る。
夢の中で逢えるように・・・。

恋焦がれる思いは、永久不変。

今日11月5日は縁結びの日。
良い出会いがありますように。

2023年11月05日

執筆者佐藤延夫

Photo by John Shedrick

縁結びの日 「ロイクラトン祭り」

毎年10月か11月の、満月の夜。
タイでは、ロイクラトン祭りで賑わう。
ロイクラトンとは、灯籠を川に流す風習。
人々は、川の女神プラ・メー・コンカーに感謝の気持ちを捧げる。

クラトンという灯籠は、
お店で買うこともできるが、
バナナの葉や紙を
蓮の花の形になるように折り曲げて
自分で作る人もいる。
ロウソクやお香、コインなどで飾りつけた灯籠が
川に流されて、災いを遠くまで運び、
かわりに願いごとを連れてきてくれる。
そんな言い伝えが残されている。

今年のロイクラトン祭りは、
11月27日と28日。
バンコク、チェンマイ、スコータイでは
大規模なイベントも開催される。

今日11月5日は縁結びの日。
異国の地から、素敵な出会いを。

2023年11月05日

執筆者佐藤延夫

Photo by Teresa Grau Ros

縁結びの日 「ローズマリー」

地中海沿岸を原産地とする
シソ科の植物、ローズマリー。
その強い香りは、
邪悪なものを清めるとされ、
魔除けなどの儀式に用いられた。
古代エジプトの墓からも
ローズマリーのブーケが発見されたそうだ。

一方で、変わらぬ愛の象徴としても重宝されている。
西洋の結婚式では、ローズマリーの小枝を花嫁が身につけ、
その枝が新居で根付くと幸せになる。
そんな言い伝えが残されている。

今日11月5日は縁結びの日。

2023年11月05日

執筆者佐藤延夫

photo by Haydn Blackey

縁結びの日 「ブレッド・アンド・バター」

たとえば、恋人同士が歩いていて、
道の真ん中に大きな柱があったとする。
それを避けるために、
恋人たちは一旦、繋いでいた手を離し、
こう唱える。
「Bread and Butter」。
それは、二人の気持ちが離れないために行う、
とある国のおまじない。
一度パンにバターを塗ると、
もう分かれることはできない。
もしも日本語で同じようなおまじないを作るとしたら、
ごはんと・・・なんだろう。

今日11月5日は縁結びの日。

2023年11月05日

執筆者佐藤延夫

縁結びの日 「梛の葉」

(なぎ)の葉。
それはマキ科の植物で、
切ろうとしてもなかなか切れない、
繊維の丈夫な葉っぱが特徴だ。

愛する二人の縁が切れないように。
そんな思いを込めて、
梛の葉を鏡の下やお化粧箱に忍ばせる風習が始まったのは
はるか昔のこと。

源頼朝と北条政子も
梛の葉を一枚づつ持っていた、
という言い伝えもあるという。

今度ござらば持てきてたもれ 伊豆のお山の梛の葉を

近世になると、こんな恋の歌も流行ったそうだ。

今日11月5日は縁結びの日。

2023年11月05日

執筆者佐藤延夫

縁結びの日 「相合傘」

相合傘。

学校の黒板やトイレの落書きは、
恋する二人をからかうためのものだった。

そもそも相合傘という
男女が肩を寄せ合う構図は、
二人が恋愛関係にあることを
わかりやすく暗示してくれる。
そのため江戸時代、浄瑠璃などの演出で
広く使われるようになった。

江戸時代後期になると、
相合傘の落書きが登場する。
葛飾北斎が描いた相合傘の落書きは、
(かわや)の壁に描かれた。

昔も今も、
誰かの恋をからかうのは
トイレの壁が定番なのかもしれない。

今日11月5日は縁結びの日。

2023年11月05日

執筆者佐藤延夫

Photo by Theo Crazzolara

縁結びの日 「最後の一滴」

フランスでは、
パーティーなどでグラスにワインを注ぐと
時折、こんな声が聞こえてくる。

La dernière Goutte !

意味は、最後の一滴。
ボトルが空っぽになるまで注がれた人は、
その年の終わりまでに素敵な人と結婚する・・
という言い伝えがあるそうだ。

今日11月5日は縁結びの日。

2023年11月04日

執筆者大友美有紀

Photo by Images George Rex

近代建築の巨匠・前川國男 「国立西洋美術館」

秋は美術館めぐり。
アート鑑賞もよいけれど、
美術館そのものを鑑賞してはいかがだろうか。

上野の国立西洋美術館は、
20世紀を代表する近代建築の巨匠、
ル・コルビュジエによって設計された。
日本で建設に関わったのは、
コルビュジエのアトリエで学んだ弟子たち。
板倉準三、吉阪隆正、そして前川國男。
完成は1959年。
日本の近代建築運動に
大きく貢献した出来事だった。

その功績も含めて、
2016年、世界遺産に登録された。