2023年10月29日
名雪祐平
話のカクテルバー 「マンハッタン」
いらっしゃいませ、話のカクテルバーへ。
4軒目のあなたにお似合いの一杯は、
マンハッタン。
ニューヨークの中心街、マンハッタン。
かつては、先住民レナペ族の土地だった。
ズル賢い外国人が、酋長に酒を飲ませて酔わせ、
たった24ドルで土地譲渡書にサインさせた。
マンハッタンとはレナペ族の言葉で、
意味は「泥酔」
2023年10月29日
いらっしゃいませ、話のカクテルバーへ。
4軒目のあなたにお似合いの一杯は、
マンハッタン。
ニューヨークの中心街、マンハッタン。
かつては、先住民レナペ族の土地だった。
ズル賢い外国人が、酋長に酒を飲ませて酔わせ、
たった24ドルで土地譲渡書にサインさせた。
マンハッタンとはレナペ族の言葉で、
意味は「泥酔」
2023年10月29日
いらっしゃいませ、話のカクテルバーへ。
ドラキュラ好きなあなたにお似合いの一杯は、
ブラッディーマリー。
「血まみれのメアリー」その名は、
16世紀、300人ものプロテスタントを処刑した
イングランド女王、メアリー1世に由来する。
赤い血の色は、トマトジュース。
ほかにセロリやレモン、バジリコなど。
おぞましい名前なのに、ヘルシー。
二日酔いに、どうぞ。
2023年10月29日
いらっしゃいませ、話のカクテルバーへ。
溺れやすいあなたにお似合いの一杯は、
アレクサンダー。
名優ジャック・レモン主演のアメリカ映画
『酒とバラの日々』で、
アレクサンダーの口当たりの良い甘さに惑わされ、
男と女が、アルコールに溺れていく。
何もかも失いながら、
二人は必死に現実に向き合おうと、もがく。
それでも……。
あまりに美味い酒は、毒。
2023年10月29日
いらっしゃいませ、話のカクテルバーへ。
禁酒中のあなたにお似合いの一杯は、
ノンアルコール。
アメリカ禁酒法の1920年代。
腕が立つバーテンダーたちは海を渡り、
ヨーロッパでカクテル文化を広めていった。
お酒は世界の共通語。
2023年10月28日
「色の白きを第一とす。色の白きは、七難隠すと、諺にいえり」
これは江戸時代の美容書『都風俗化粧伝』に書かれた一文。
江戸時代の美人の条件は、なんといっても”白肌”
白粉化粧が一般女性にまで広まっていた時代だからこそ、
その土台となる素肌の美しさにもこだわっていた。
そんな時代に、洗顔料として使われたのが”糠(ぬか)”だ。
絹や木綿の布を袋状に縫い合わせた糠袋の中に糠を入れ
ぬるま湯に浸して絞ったら、
顔や全身の肌を撫でるように滑らせて洗っていく。
これが、日本女性の美肌意識のはじまり。
2023年10月28日
糠を袋に入れて、ぬるま湯に浸し
顔や全身の肌を洗っていた江戸時代。
佐山半七丸が残した「都風俗化粧伝」には
・顔につよく当てて洗ってはいけない。顔のきめがなくなってしまう。
・熱すぎるお湯での洗顔は、肌に皺ができるため、ぬるま湯で。
など、今も変わらず、美肌のための洗顔方法として言われていることが
もうすでに書かれている。
江戸時代の美容レベル、侮るなかれ。
2023年10月28日
銭湯が普及していた江戸の町では、
入浴時に身体と一緒に顔を洗うことが常識となっていった。
江戸時代、洗顔料として使われていた糠に並び
“洗い粉”も洗顔料として使われるように。
この”洗い粉”は、
小豆・大豆などの豆類を臼でひいた粉に
白檀などの香料や生薬を加えたもの。
江戸後期の美容本には、
肌の色を白くする、と美白効果まで言われていた。
2023年10月28日
肌のお手入れ「スキンケア」に欠かせない、化粧水。
この化粧水も江戸時代に広まり、愛用されるようになった。
今のメイクにあたる白粉や紅などが身だしなみとして普及するのに合わせ
白粉をきれいにつけるための化粧下地として
化粧水が使われるようになっていった。
江戸中期に入って、
庶民の間で白粉化粧のトレンドが薄化粧になると
女性たちの意識は素肌の美しさに向けられるようになり、
化粧水は、肌を整えるための化粧品となっていった。
2023年10月28日
江戸時代中期。
江戸の町は、飲食店や小売店といった商売が盛んになり、
毎日を楽しむ庶民文化が発展していく。
そのうちの一つが、化粧品。
その中でも特に人気だったのが「花露屋」
江戸の医師である喜左衛門が作った、後に明治時代まで続いた化粧品店。
ここで販売されていた「花の露」
「顔に塗れば光沢を出し、香りもよくして、
肌の肌理(きめ)を細かくする、
しかも腫れ物まで治してしまう」と言われていたんだとか。
江戸の女性たちが愛した、オーガニック化粧水。
2023年10月28日
江戸時代中期。
庶民文化の広がりと同じように、
女性の間で人気を博した化粧水。
滑稽本「浮世風呂」で有名な武亭三馬が販売していた
「江戸の水」や「菊の露」
今でもお馴染みのヘチマの水でつくられた「美人水」など
数多くの化粧水が誕生した。
その中でも大ヒットしたのが「江戸の水」
作家である武亭三馬は、人気の自著の読み物の中で、
うまく「江戸の水」を宣伝していたのだ。
滑稽本「浮世風呂」にも「おしろいのよくのる薬」と宣伝を
ぬかりなく仕込んでいたんだとか。