2023年10月21日
波多野三代
〜秋の祭り〜
イタリア マリーノの葡萄祭り
イタリアには噴水からワインが出る秋祭りがある。
その名はマリーノの葡萄祭り。
広場の噴水はこう呼ばれる。
Miracolo delle Fontane che danno vino.
ワインが出る奇跡の噴水。
当日17時に大きな歓声と共にワインが噴水から溢れ出る。
地元のワイナリーから直接繋いで提供されるもので
人々は押し合いへし合い、秋の実りを堪能する。
〜秋の祭り〜
2023年10月21日
イタリアには噴水からワインが出る秋祭りがある。
その名はマリーノの葡萄祭り。
広場の噴水はこう呼ばれる。
Miracolo delle Fontane che danno vino.
ワインが出る奇跡の噴水。
当日17時に大きな歓声と共にワインが噴水から溢れ出る。
地元のワイナリーから直接繋いで提供されるもので
人々は押し合いへし合い、秋の実りを堪能する。
〜秋の祭り〜
2023年10月21日
秋になると東北ではあちこちの河原で芋煮が行われる。
時を同じくしてドイツのライン川の川辺でも
芋煮が行われるのをご存知だろうか。
その名も「欧州一の芋煮会」
ドイツで暮らす東北出身の人々が
芋煮会を行なっているもの。
牛肉と麩を入れたレシピ。玉蒟蒻に、
どこで捕まえるのかイナゴの佃煮まで添えられる。
そこに川があれば、芋煮は海を渡るのだ。
〜秋の祭り〜
2023年10月21日
スペイン料理には欠かせない「サフラン」
コンスエグラという町では、秋になるとサフラン祭りが催される。
その材料はクロッカスの花の雌しべ。
1グラムのサフランを作るためには約1000本の雌しべが必要となる。
そのため、黄金と同じ価値があるとまで言われている。
10月の最終日曜日になると、その町は活気付く。
聖堂でのミサ、サフランの早摘み競争。
民族衣装を纏った人々が踊り、
秋の地上に美味しい黄金がもたらされる。
〜秋の祭り〜
2023年10月21日
スペイン料理には欠かせない「サフラン」
コンスエグラという町では、秋になるとサフラン祭りが催される。
メキシコにもお盆のような祭りがある。
ご先祖様が帰ってくる「死者の日」だ。
祭壇を飾り、お墓を飾り、おそなえものをして祝い合う。
そこに欠かせないのがマリーゴールド。
そのオレンジ色は、太陽の色、太陽の熱。
たくさんの花びらでできているため、
一つの花の中に20の花が詰まっているとも伝えられる。
祭壇やお墓の前に、この太陽の花びらを道のように敷き詰めれば
ご先祖様は迷わず歩いてくることができるとされている。
マリーゴールドは
お日様から採った迎え火のようなものだ。
〜秋の祭り〜
2023年10月21日
スペインには油まみれになる奇祭がある。
それは9月6日に行われる、カスカモラス。
スペイン南部のバサという町で行われる。
1日目は頭の先から足の先まで油を浴びて真っ黒になり争う。
2日目はカラフルな塗料を思いきり掛け合う。
3日目には仲直り。
およそ500年前、この町で聖母像を巡って行われた
奪還劇を忠実に再現したものだ。
黒に始まり、様々な色で混沌とした3日間の後には
こがね色の美しい大地が広がる。
〜秋の祭り〜
2023年10月21日
今年もハロウィンがやってくる。
今でこそ世界共通となっている
カボチャのランタン「ジャック・オ・ランタン」は
その昔、カブだった。
アイルランドの伝説によると
ある村にジャックと呼ばれるゴロツキがいた。
ジャックは悪事とお酒が大好き。魂を奪おうとする悪魔までもだまし、
「永遠に魂は奪わせない」という約束を取り付ける。
死後、天国に行けなかった彼は地獄に向かうが
魂が悪魔のものにならない、という契約から地獄でも出入り禁止に。
どこにも行けないジャックは、落ちていたカブに
悪魔からお情けでもらった火を灯し、
彷徨い続けることになったという。
このカブのランタンが、今のジャック・オ・ランタンの起源だ。
意味は「ランタンを持ったジャック」
この伝説は、人々がアメリカに渡る時、一緒についていった。
故人の白い頭蓋骨を模している、とも言われるカブは
いつしかアメリカの大地で作られるカボチャに変わった。
荒野で根付き、人々が飢えを凌いだ食べ物が、カボチャだったのだ。
秋は、生きる糧となる実りを想い、感謝する祭りの季節。
彷徨えるジャックはいつしか海を渡り、
オレンジ色の暖かい光となって世界中の戸口に憩っている。
〜秋の祭り〜
2023年10月15日
世界中で旅のカタチが
大きく変わり始めている。
それは旅人そのものが
一気に新しくなったからだ。
海外旅行をするという手段を
持たなかった国々の
数十億人の人々が
経済的に豊かになり
世界中を旅する機会を手に入れた。
しかもスマートフォンという
最高のガイドを引き連れて。
ものづくり大国から
観光大国に進化できるか?
日本の旅が、試されている。
2023年10月15日
世界中で旅のカタチが
大きく変わり始めている。
江戸時代の着物を着たり、
築100年を超える古民家で
その土地に伝わる
郷土料理を味わったり、
お寺の宿坊に泊まって
お経に静かに耳を傾けたり…
日本らしい体験を求めて
あらゆる国から
旅人たちがやってくる。
それはとても、ありがたいこと。
でも、彼らをもてなす私たちが
日本ならではの体験を
まったく知らなかったとしたら
それはかなり、もったいないことだと
思いませんか?
2023年10月15日
世界中で旅のカタチが
大きく変わり始めている。
大きな観光バスで空港を出発して
決められたコースを
最短距離で観光し、
有名な名物料理を食べる。
そんな効率的な旅ではなく
もっと五感で感じ、体を駆使した
非効率な旅へ。
延々続くトレイルコースや巡礼の道を
何日もかけてただ歩いたり。
見知らぬ土地のマラソン大会に参加したり。
一日中踊り続ける祭りに参加したり。
都会から遠く離れた
アニメの聖地をわざわざ訪ねたり。
それはとてもしんどくて
時間も労力もかかる旅だ・・・
けれど
疲れない旅ではなく
疲れ果てる旅の方が
その土地で出会う歓びが多くなることに
旅人たちは、もう気づいている。
2023年10月15日
世界中で旅のカタチが
大きく変わり始めている。
東南アジアの人たちが
海外旅行を楽しむ時代が幕を開けた。
彼らが人生で一度は見たいもの
それは「雪」。
自分の国では
決して見られない
美しさを求めて
日本にも海を超えて
たくさんの人々がやってくる。
寒さだけでなく
あらゆる交通を遮断し
雪かきという重労働をもたらす
不便な雪を
豊かな観光資源にする準備が
私たちには、できているだろうか?