2023年08月19日

執筆者仲澤南

Photo by Σ64

俳句の季語 『季語の価値』

たった十七音の俳句に、
季語を入れなければならない。
窮屈にも思えるが、それは逆だ。
たった十七音で作られた詩の意味を読み解くために
季語はある。

人は季節に、
思い出や喜怒哀楽を結びつける。
季語は共有できるイメージであり、
説明を尽くす以上に
情緒や情景を語ってくれるのだ。

それ故、俳句の世界における
言葉の解像度は非常に高い。

たとえば、花の季語。

お花畑は一見、
春の季語に思われるが、夏の季語だ。
ワタスゲやコマクサなど、
高山植物が夏の山に花を咲かせる。
その様子を、お花畑と呼ぶ。

一方、花畑は秋の季語だ。
お花畑から「お」をとると、
夏から秋になってしまうのだ。

「花」という漢字がつく季語だけでも、
その数は100を有に越える。

春は、花見。

夏は、花氷(はなごおり)

秋は、花薄(はなすすき)

冬は、風花(かざはな)

8000語ほどあると言われる季語は、
今も増えつづけている。

暦の上では、もう秋の夜。
さて、あなたの今日の季語は?

今日は、俳句の日。

2023年08月13日

執筆者澁江俊一

Photo by Mannivu

アナログを遊ぼう 『HANABI』

ハナビという名のカードゲームで
遊んだことがあるだろうか。
2013年ドイツで
ゲーム大賞を受賞した名作だ。

カードに描かれた花火の絵を、
一から五までの数字の
順番通りに並べるだけ、なのだが
自分の手札が見えないから
プレイヤーどうしヒントを出して
助け合わないと、うまくいかない。

競い合うのではなく協力し合う。
この感覚が、おもしろい。
みんなで花火を並べ切った時の達成感は、
この上なく、気持ちいい。

2023年08月13日

執筆者澁江俊一

Photo by malditofriki

アナログを遊ぼう 『DiXit』

「ディクシット」というカードゲームを
遊んだことがあるだろうか。
フランスで生まれ
全世界を夢中にしている名作だ。

メンバーに配られるカードの一つひとつに
想像力が膨らむ絵が描かれている。
そこから親が一枚選び、その絵を一言で表現する。
その言葉に近い絵をみんなが手札から出しあう。

一言で表現できない絵を、あえて一言にして
そのカードがどれかを当てるシンプルなゲームだが、
一つの絵から生まれる想像力の違いを楽しむ
その発想が面白い。

何よりどのカードの絵も、
見ているだけで面白いのだ。

2023年08月13日

執筆者奥村広乃

Photo by Michael Zimmer

アナログを遊ぼう 『狩歌(かるうた)

推しの歌を布教するのに
ミュージックビデオを
見せるのもいいが
みんなでJ-POPかるた
「狩歌(かるうた)」をやるのも一興だ。

歌を狩る、と書いて狩歌。

狩歌は歌詞によく出てくる単語のかるた。
遊び方は簡単で
好きなJ-POPを流し
カードにかかれた単語が歌詞に登場したら
かるたのようにふだをとっていく。

カードに書かれている言葉は
「もっと」
「ずっと」
「ふたり」
「星」
「運命」
など。

こんな歌詞たちを
どこかで聞いたことはないだろうか。

カラオケに持ち込めば
歌っていない人も盛り上がる。

いつもは、なんとなく聞き流していた歌詞を
しっかり聞き込むことで再発見する楽しさ。

狩歌で、どの曲と遊ぼうか。

2023年08月13日

執筆者奥村広乃

アナログを遊ぼう 『雲の上のユニコーン』

ユニコーン、
プレゼント、
マフィン休憩、
虹の橋、
そしてキラキラしたピンク色の宝石。

「雲の上のユニコーン」は
キュートな世界観が特徴の双六。

だれかがゴールするまでに
たくさん宝石を集めた人が勝ち。
3歳ごろから楽しめるので
初めてのボードゲームにもオススメ。

ルール、順番、数、お片付け。
ボードゲームで遊びながら
子どもたちが
学べることは多そうだ。

2023年08月13日

執筆者松岡康

アナログを遊ぼう 『ナンジャモンジャ』

ナンジャモンジャというカードゲームをご存知だろうか。

未知のキャラクター「ナンジャモンジャ」が
描かれたカードを順にめくっていき、
めくった人がそのキャラクターに自由に名前をつける。

同じカードが再び出たとき、
先にその名前を叫んだ者がカードを獲得するというゲームだ。

『にょろにょろプンスカー!』
『ロイヤルトランスフォーマーV3!』
『梅屋雁之助!』

世代が違う人で遊ぶと一層面白い。

今日勝つのは子供か、大人か。

2023年08月13日

執筆者松岡康

Photo by Games for Change

アナログを遊ぼう 『ザ・マインド』

「ザ・マインド」、という協力型のゲームを知っているだろうか?

ルールはいたってシンプル。
1から100までの数字カードがランダムに数枚配られ、
プレイヤーは数字が小さい順に出していくだけ。
すべて出しきれればクリアだ。

このゲーム、かなり単純だが
言葉を発することが禁じられている。

「あーー、11持ってたのに!!一桁台出すの早すぎるでしょ」

最初はなかなかクリアできずもやもやするが、
何度も遊んでいると阿吽の呼吸が身についてくる。

最近うまくいっていないあの人と、
しゃべれないゲームで絆を深めるのもいいだろう。

2023年08月13日

執筆者礒部建多

Photo by Kyle Head on Unsplash

アナログを遊ぼう 『ザ・マインド』

ハリウッドライヴスという
ボードゲームをご存知だろうか。

プレイヤーはプロデューサー及び
映画俳優に扮して、ある映画の予告編をつくる。

プロデューサーが競り落とした脚本を元に
俳優陣は演技のプランを練り、
実際に3分間の寸劇を行う。

すべての観劇が終了した後、プレイヤー全員による投票が行われ、
アカデミー賞を決定する。

最低10人以上の参加が必要で、
プレイ時間は180分以上。

それは、ボードゲームの常識を超えたボードゲームである。

2023年08月13日

執筆者礒部建多

Photo by Kmeron

アナログを遊ぼう 『いかさまゴキブリ』

いかさまゴキブリという、
ボードゲームをご存知だろうか。

ルールは単純。
害虫が描かれたカードを出していき、
先に手札が無くなった人が勝ち。
特異なのは、ズルすることが許されている点にある。

プレイヤーは、監視役の目を盗み、
カードを床に捨てたり、
服に隠したり、2枚でも3枚でも重ねて出したりする。

小さな背徳感は、最高のエンタメだ。

2023年08月12日

執筆者佐藤理人

お盆の裏話 「語源」

お盆の語源は「逆さ吊り」だった。

昔々、お釈迦様の弟子、
目連尊者(もくれんそんじゃ)は神通力で、
亡き母があの世で逆さ吊りにされ、
苦しんでいることを知った。

お釈迦様に相談すると、7月15日に僧侶たちを招き、
供物を捧げて供養するよう言われた。
教えの通りにしたら、亡き母は無事、極楽往生を遂げた。
以来、旧暦の7月15日は先祖に感謝する大事な日になった。

逆さ吊りはサンスクリット語で「ウランバナ」という。
それが仏教では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれ、
日本で略されて、

お盆

になった。