2023年07月23日
小野麻利江
手紙のはなし 「漢字のない手紙」
日本の郵便制度をつくった、前島密。
彼は、将軍・徳川慶喜に
漢字を廃止してはどうかと進言していた。
甥っ子に漢字の書物を見せた時に、
教える難しさを痛感。
国民に学問を広めるためには、
簡単な文字を使うべきだと主張した。
もし前島の進言が通ったら、
私たちは、ひらがなとカタカナだけの手紙を
送りあっていたのかもしれない。
2023年07月23日
日本の郵便制度をつくった、前島密。
彼は、将軍・徳川慶喜に
漢字を廃止してはどうかと進言していた。
甥っ子に漢字の書物を見せた時に、
教える難しさを痛感。
国民に学問を広めるためには、
簡単な文字を使うべきだと主張した。
もし前島の進言が通ったら、
私たちは、ひらがなとカタカナだけの手紙を
送りあっていたのかもしれない。
2023年07月23日
旧暦の7月には、
文月(ふみつき)という呼び名がある。
7月7日の七夕の夜に
書物をひろげて干す行事が
あったことから、
「文被月(ふみひろげづき)」、
転じて、「文月」になったという説がある。
夜の空気に文(ふみ)、
今でいう、書物をさらすことで
字の上達を願った。
とも言われているが、
今日、7月23日は、文の日。
字の上手下手(じょうず、へた)は気にせずに、
手紙を書いてみるのは、いかがでしょう。
2023年07月23日
フランスの英雄、ナポレオン。
輝かしい戦績を重ねようとも
意のままにできなかったのが、妻ジョゼフィーヌ。
「わが愛しき人よ、千回のキスを受けてくれ。
けれども、僕にはキスをよこさないでくれ。
それは僕の血を燃え上がらせるから。」
熱烈なラブレターを送り続けるが、妻は浮気へと走る。
その結婚は永遠には続かなかったが
死を前にナポレオンはジョゼフィーヌの名を呼んだという。
無敵の英雄は、愛に生きる男でもあった。
2023年07月23日
ゲーテは言った。
手紙とは、その人が残してあげられる
最高の思い出の品だと。
文面に悩み、時には筆がとまって
インクが滲んだ手紙の愛おしさよ。
今日はふみの日。
大切な人に手紙を書いてみませんか。
2023年07月22日
月、火、水、木、金、土、日。
1週間を7日と定めたのは古代のバビロニア。
そこに太陽と月と5つの惑星の名前をつけた起源は、
諸説分かれるところである。
いずれにせよ、この曜日の呼び名は
文明と歴史の流れに乗って、ヨーロッパを中心に定着した。
その後、極東の島国である日本に
月、火、水・・・の概念が伝わるのは、
遣唐使の時代まで待つことになる。
しかし、日本に曜日を伝えたとうの中国は、
現在では、月曜、火曜という呼び名は
あまり使わないようである。
普遍性を手放すのもまた、人類史の面白い瞬間である。
2023年07月22日
月、火、水、木、金、土、日。
1週間を7日とした起源は、
古代のバビロニアと言われている。
暦の発明は、
人類にさまざまな恩恵をもたらしたが、
人の、気持ちのありようにも変化を与えた。
代わり映えのない日々を送っていても、
曜日を知ってさえいれば、
昨日から今日へと前進している感覚を得られるからだ。
カレンダーを目にすると
人生の流れが見えてくる。
2023年07月22日
月、火、水、木、金、土、日。
どうして曜日がこんな名前なのか、
疑問に思ったことはないだろうか。
今に残る月、火、水・・・の呼び名は
肉眼で見える5つの惑星に、
太陽と月を加えて当てはめたものだ。
その起源は古代にまで遡るが、
占星術を重視していた当時の人間は、
惑星にはそれぞれ、対応する神がいると考えた。
2023年07月22日
月、火、水、木、金、土、日。
この先頭を、月曜とするか日曜とするかは意見が割れる。
これを明確に「日曜はじまり」だと定めているのがドイツ語である。
ドイツ語で水曜日は「ミットヴォッホ」、真ん中の日と呼ぶ。
逆算すると、1週間は必ず「日曜はじまり」になるのだ。
しかし実際には「月曜はじまり」の
ドイツ語カレンダーも存在するあたり、
割り切れないところもあるようだ。
土日休みの人間が多ければ、
勤務開始の月曜スタートが肉体感覚に合うのだろう。
1週間が始まる瞬間がどこにあるか。
議論はいまだに続いている。
2023年07月22日
月、火、水、木、金、土、日。
曜日に惑星の名を付けたのは紀元前だとする説がある。
とすると人類は、そんな昔から
惑星と他の星々とを区別していたことになる。
月と太陽以外の惑星は、一見他の星々と同じように見えるが
腰を据えて観察すると、
他の星を追い越したり引き返したりと
不思議な動き方をしている。
この、変則的とも思える動きが
Planet、「さまよう者」という単語の由来である。
この単語が日本に入ってきたのは江戸時代。
Planetを惑星、としたのは、なかなか粋な翻訳である。
惑う、という言葉の頼りなさが
雄大な夜空との対比に活きてくるようだ。
言葉を発した瞬間、そこに生まれるものがある。
2023年07月22日
月、火、水、木、金、土、日。
曜日の名前がそれぞれ、月、火星、水星・・・と
惑星の名前に由来するのは、よく知られた話。
けれど、それら全部が地上から目視できる・・・
ということは、あまり知られていない。
国立天文台の情報を見ると
今夜のこの時間、
東京の夜空には土星が東の空から登っており、
日付が変わる頃には木星も低い位置に顔を出す。
見えても見えなくても
星の運行は法則に従って続いている。