2023年07月09日
川野康之
鉄の惑星と人間 「鉄を手に入れた人間」
地表では鉄は鉄鉱石や砂鉄の中に含まれている。
鉄鉱石を石炭や木炭で加熱すると
鉄を取り出すことができる。
鍛えれば強くてしなやかな鋼になる。
人間は鉄を手に入れた。
鉄は優れた農具になり、武器になった。
2023年07月09日
地表では鉄は鉄鉱石や砂鉄の中に含まれている。
鉄鉱石を石炭や木炭で加熱すると
鉄を取り出すことができる。
鍛えれば強くてしなやかな鋼になる。
人間は鉄を手に入れた。
鉄は優れた農具になり、武器になった。
2023年07月09日
地球上で初めて鉄による文明を作り上げたのは
ヒッタイト人である。
鉄の武器を使い絶大な武力でオリエント世界に君臨した。
彼らは製鉄の技術を秘密にし、勢力を伸ばした。
圧倒的な強さを誇りながらも、ある時突然滅亡した。
その原因はさまざまな説があるが、謎である。
2023年07月09日
今から200年前、
産業革命が起き、
鉄は人間の暮らしになくてはならないものになった。
蒸気機関をはじめとする、鉄を使った新型機械が生まれた。
鉄でできた乗り物が作られ、
鉄で作られたレールの上を走った。
工場では、鉄でできた機械が人間に代わって働くようになった。
鉄は人の暮らしを便利にしたが、
一方でより強力な武器へと進化した。
大きな戦争が何度も起き、鉄の嵐が地球上を吹き荒れた。
2023年07月09日
戦後の昭和30年代、
少年雑誌に、鉄でできた二人のヒーローが生まれた。
鉄人28号と鉄腕アトム。
一人は、リモコンの操縦次第で人間の敵にも味方にもなる。
一人は、人間のように泣いたり悩んだりする。
人間にとってこれから鉄はどのような存在になるのだろうか。
2023年07月08日
19世紀のフランス、
裕福な市民たちは、我先にと汽車や馬車に乗り旅に出た。
しかし、当時は旅の荷物を入れるカバンなどなく、
縛ったり包むだけ。
途中で壊れたり、盗まれたりなんてことはしょっちゅう。
そこに一人の青年が目を付けた。その名はルイ。
彼が作った木製の木箱、トランクは、汽車や馬車に積みやすく、
荷物も安全に運べる。
瞬く間に、旅好きの金持ちたちに大ヒット。
ルイは、さらに軽くて便利な革張りのトランクを売り出した。
今に続く高級ブランド、ルイ・ヴィトンの始まり。
世界中に旅の楽しさも広まった。
2023年07月08日
旅行の荷物に何を入れるか?でいつも悩む人へ。
旅の達人からアドバイス。
フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの「ムーミン」の
登場人物の一人、スナフキンはこう言っている。
「長い旅行に必要なのは、カバンじゃなく
口ずさめるひとつの歌さ」
あれこれ心配してたくさんの荷物を持っていくより、
軽やかな心ひとつあれば、旅は楽しくなるのかも。
2023年07月08日
旅といえば、やっぱりお弁当。
昔の日本人は、干した米を荷物に入れて、
旅先で水や湯で戻してから食べた。
干し飯は
蒸した米を、一度水にさらし、カラカラになるまで天日で干す。
家に残る女たちは旅の無事を祈りながら、
手間ヒマかけて作ったことだろう。
帰りを待っていてくれる家族こそ、
いつの時代も変わらない、旅のお守り。
2023年07月08日
江戸時代の俳人、松尾芭蕉は、
奥の細道の旅の途中、
東北、平泉を訪れる。
悠々と流れる北上川の岸辺に草が青々と生い茂る。
小高い丘の上から、のどかな景色を眺めながら、
芭蕉は、かつてこの地を支配した
奥州藤原氏の栄華に思いを馳せる。
夏草や兵どもの夢のあと
藤原氏が築いた平泉には
豪華な屋敷や寺が立ち並び
10万人もの人が暮らす大都市だったという。
芭蕉は、その想像力で時を超える旅をした。
2023年07月08日
フランスとスペインの国境、
ピレネー山脈から、イベリア半島を西へ。
大西洋を臨むサンティアゴコンポスタデラにある大聖堂を目指す、
全長900kmもの巡礼の道には、
今でも、世界中から年間40万人以上の人が訪れている。
一か月近く、重い荷物を背負って田舎道を歩く巡礼者たち。
何よりの喜びは、新しい友との出会いだという。
迷子になった時、怪我をした時、歩き疲れて寂しくなった時に、
誰かが必ず、Hola! こんにちはと声をかけてくれる。
新しい出会いを求めるオープンな気持ちこそ、何よりの旅の必需品。
2023年07月08日
「テルマ&ルイーズ」は、
リドリースコット監督のアメリカ映画。
平凡な主婦テルマと、独身を謳歌するルイーズ、
中年女性の気楽な週末ドライブ旅行は、
テルマを襲った男を、
ルイーズが撃ち殺してしまったことで一変する。
警察の追跡を逃れて車は一路南へ。
襲ってくる奴はやっつけろ。
お金がなければ銀行強盗すればいい。
ピンチのたび、2人は大胆になっていく。
だって、大好きな友達と一緒だから。
危険な旅のお供に、友情は欠かせないようだ。