2023年06月11日
田中真輝
ことわざ世界紀行 「ノルウェー」
ことわざを知れば、
知らない国が近くなる。
「悪い天気なんてない。着ている服が悪いだけ」
これは、ノルウェーのことわざ。
ノルウェーでは雨でも雪でも
天気に関係なく子供を外で遊ばせるそう。
豊かな自然を深く愛し、その中にある
ありのままの暮らしを楽しもうとする。
このことわざには、そんな生きる喜びが
輝いている。
2023年06月11日
ことわざを知れば、
知らない国が近くなる。
「悪い天気なんてない。着ている服が悪いだけ」
これは、ノルウェーのことわざ。
ノルウェーでは雨でも雪でも
天気に関係なく子供を外で遊ばせるそう。
豊かな自然を深く愛し、その中にある
ありのままの暮らしを楽しもうとする。
このことわざには、そんな生きる喜びが
輝いている。
2023年06月11日
ことわざを知れば、
知らない国が近くなる。
「太陽に顔を向けよう。
そうすれば影はあなたの後ろにできる」
これはニュージーランドの先住民、
マオリ族のことわざ。
マオリ族にとって「太陽」は
「正しさ」の象徴。
それが眩しすぎるからといって
目を背ければ、あなたの未来に
影が落ちる。
正しさはときに、厳しさでもある。
そこから逃げない強さが、マオリを
マオリたらしめているのかもしれない。
2023年06月11日
ことわざを知れば、
知らない国が近くなる。
「グソーは、雨どいの下」
これは、かつての琉球王国、
沖縄に伝わることわざ。
グソーとは、あの世のこと。
命溢れる亜熱帯の地だからこそ
死もまた色濃く存在する
のかもしれない。
沖縄の舞踊、カチャーシーとは
かきまぜる、という意味。
生と死をかきまぜながら
今宵も、踊りは続く。
2023年06月11日
ことわざを知れば、
知らない国が近くなる。
「本当のことを言え 言ったら逃げろ」
これは、クロアチアのことわざ。
多様な民族、言語、宗教が
複雑に入り混じる
バルカン半島。
このことわざが生まれた背景と
その苦さが胸に沁みる。
2023年06月10日
2017年のある日、つくばエクスプレスが、
定刻より20秒早く発車したことを謝罪した。
このニュースに海外では驚きの声が上がった。
日本人の時間感覚はおかしい。
うちの国ではどれだけ遅れても謝罪などない。
NYタイムズは
史上最も過剰に反省された20秒
とまで評した。
実は早発は遅延より許されない行為として、
法律で明確に禁じられている。
理由は早く出発したら、
時間を調べてきた人が乗れず、
予定が狂ってしまうから。
時刻表は乗客との大切な約束なのだ。
今日は時の記念日。
2023年06月10日
日本人はかつて時間にルーズだった。
幕末に長崎海軍の教官を務めた、
オランダ海軍のヴィレム・カッテンディーケは、
著書「長崎海軍伝習所の日々」に書いている。
日本人の悠長さには呆れてしまう。
このままでは望みの半分も成し遂げず、
国へ帰ることになりそうだ。
今でこそ世界一時間に厳しい国民と言われるが、
当時の日本人は全く異なる時間で生きていた。
今日は時の記念日。
2023年06月10日
ヨーロッパ最初の時計職人は、
キリスト教の修道僧だった。
厳格な祈祷の時間を守るには、
正確な時刻を知る必要があった。
10世紀には機械式時計が生まれ、
13世紀には「分と秒」が測られた。
15世紀、市庁舎の時計台で時報の鐘が鳴ると、
現代と同じ24時間制が一般的になった。
世界で最も古い時計は、
イギリスのソールズベリー大聖堂にある、
1386年製のものである。
今日は時の記念日。
2023年06月10日
江戸時代になっても、
日本人に時計をもつ習慣はなかった。
一刻
即ち2時間おきに鳴る寺社の鐘だけが、
時間を知る唯一の手段だった。
これは日の出から日の入を6つに分ける、
「不定時法」という考え方。
しかしこの方法では夏と冬で、
一刻に一時間半以上のズレが生じる。
当時の日本で1時間の遅刻は当たり前。
500年にわたり分刻みで時間を考えてきた、
西洋人とはあまりに異なる時間感覚だった。
今日は時の記念日。
2023年06月10日
かつて時間にルーズと言われた日本人は、
いかにして世界一時間に厳しい国民になったのか。
理由は鉄道の普及にある。
鉄道は定時運行が鉄則。
さもないと大事故につながる恐れがある。
さらに軍隊・工場・学校といった、
時間に厳しい社会インフラが出現すると、
庶民にも時間厳守の習慣が根付いていった。
明治維新から40年弱。わずか一世代で、
日本人の時間感覚は分単位となり、
欧米人と遜色ないレベルに達していた。
今日は時の記念日。
2023年06月10日
大正時代に入ると、
国民の生活を改善する第一条件として、
時間を正確に守ること
が掲げられた。
1920年、文部省が時の展覧会を開催すると、
連日の大賑わいで会期を延長するほどだった。
これを機に毎年6月10日が、
「時の記念日」
に制定された。
由来は日本最古の歴史書のひとつ「日本書紀」。
「大化の改新」で知られる中大兄皇子が、
日本で初めて水時計で時間を告げた日だった。
今日は時の記念日。