2023年06月03日
廣瀬大
顔 #2
人は本来、さまざまな顔を持っているもの。
「舞姫」「高瀬舟」などの作品を執筆し、
明治の文豪と知られる森鴎外。
小説家として活躍する森鴎外は、
当時、陸軍トップの軍医でもあった。
最先端の医学を学ぶためドイツ留学も経験した鴎外。
ここでの経験が彼の文学へも大きな影響を与えている。
2023年06月03日
人は本来、さまざまな顔を持っているもの。
「舞姫」「高瀬舟」などの作品を執筆し、
明治の文豪と知られる森鴎外。
小説家として活躍する森鴎外は、
当時、陸軍トップの軍医でもあった。
最先端の医学を学ぶためドイツ留学も経験した鴎外。
ここでの経験が彼の文学へも大きな影響を与えている。
2023年06月03日
人は本来、さまざまな顔を持っているもの。
誰もが知る二刀流の剣豪、宮本武蔵。
実は水墨画家としての顔も持つ。
枝の先の方に留まっている鵙と、
枝の中腹を這う虫を描いた「枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)」。
剣術を極めようと修練してきた精神が反映されてか
独特の緊張感と広がりを持つこの水墨画。
国の重要文化財に指定されている。
2023年06月03日
人は本来、さまざまな顔を持っているもの。
コメディライター、スタンダップコメディアンから
キャリアをスタートさせた映画監督ウディ・アレン。
ニューオリンズ・ジャズ・バンドのクラリネット奏者という顔を持ち、
ジャズバンドを率いてヨーロッパツアーも行っている彼。
監督、脚本、主演を務めた作品「アニー・ホール」が
アカデミー賞を受賞した際、
ウディ・アレンは授賞式を欠席。
その日、ニューヨークのクラブで
ジャズバンドのライブに出演しなければならない、
というのが理由だった。
2023年06月03日
「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」などの
世界的なヒット作で知られる
フランシス・フォード・コッポラ監督。
彼は成功したワイナリーのオーナーという顔も持つ。
「ゴッドファーザー」をヒットさせたコッポラ監督は、
当時、苦境に立たされていたあるワイナリーの
歴史、哲学に感銘を受けオーナーに。
20年の歳月をかけて完全復活させ、ワイン業界でも偉業を成し遂げた。
娘の名前を冠した「ソフィア」や、
「ディレクターズカット」、「グレートムービーズ」といった
映画監督ならでは名を持つワインブランドは、
映画と同様に人々を魅了している。
2023年06月03日
「変身」「城」など異色の作品で知られる小説家カフカ。
彼は意外にも有能な勤め人としての顔も持つ。
作品を書く傍ら、保険関係の会社に勤務していた彼。
仕事への嫌悪を吐露した手紙が残されているが、
一方、実際の仕事ぶりは真摯で、上司に評価されていたという。
出世を望まない彼の意向とは関係なく、
順調に出世を続け、部下も抱えていた。
2023年06月03日
デザイナー、俳優、エッセイストなどさまざまな顔を持つ伊丹十三監督。
「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」などのヒット作により
映画監督としての顔が有名だが、
意外にも映画監督としてのキャリアをスタートさせたのは遅く、
51歳のとき。
映画監督伊丹万作の長男として生まれた伊丹十三は、
商業デザイナーとしてキャリアを歩むも、
ヨーロッパ旅行後、伊丹一三の名前で俳優デビュー。
日本映画だけでなく海外の映画や、TVドラマに出演しながら、
エッセイストとしても活動。TV番組の制作も手掛けた。
映画監督の息子であることから
周囲の人々から映画を撮らないのかと言われるが、
その都度、飄々とはぐらかしてきたと言う。
転機は妻で女優の宮本信子さんの父親の葬式に出たとき。
これは映画になると、ふと、ひらめきが訪れ、
「お葬式」という作品でいよいよ監督デビューした。
彼の完璧主義な演出は有名で、
衣装や小道具などを選ぶのにも時間をかけ、
アドリブで台詞を変えることも許さず、
映画ポスターやパンフレットにも細かな赤字を入れた。
さまざまな顔を持つ彼の作品には
これまで彼が映画監督になる前に
人生の中で培ってきたさまざまな経験や知見が
映画芸術として見事なまでに昇華されている。
2023年05月28日
シリコンバレーで戦略的休息を提言する
アレックス・スジョンーキム・パンは、
進化論で有名なダーウィンなど、創造性の高い人々のくらしを研究していた。
「彼らが重要な仕事に費やした時間は、1日のうちほんの数時間。
残りは昼寝をしたり、散歩をしたり、
あるいは座って考え事をしたりしていたのです」
創造力は、休息によって進化するのかもしれない。
2023年05月28日
焚き火の動画を見ると癒される、と一時期話題になった。
炎を見るだけでなぜ?と思うが、
そこには自然界のリズムが隠されている。
炎のゆらめきには、
人間が心地よく感じる不規則な「ゆらぎ」が存在する。
これは「1/fのゆらぎ」と呼ばれ、焚き火だけでなく
小川のせせらぎや人間の心拍などにも見られる。
モーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』にも
含まれているので、
休息したいときに聴いてみてはどうだろう。
2023年05月28日
イギリスの心理学者クラウディア・ハモンドは
135カ国、18,000人を対象に、
「休息」に関する調査をおこなった。
「何をしている時に最も休息できるか」という質問に、
最も多い回答が「読書」だった。
この結果はハモンドを驚かせた。
なぜなら、読書は認知面での労力が必要とされ、
脳を休ませる活動ではないことが
過去の研究で実証されていたから。
にもかかわらず、なぜ多くの人が読書を休息と感じるのか。
ハモンドはこう分析する。
読書が休息となりえるのは、現実の世界から逃避できるから。
自分が抱えている問題から解放され、
本の世界に浸ることで人は休息を感じることができる。
心を別の世界に連れ出す。
それは何よりの休息になる。
2023年05月28日
19世紀最高の数学者といわれるフランス人、アンリ・ポアンカレは、
頭を使う思索は午前10時から正午までと
午後5時から7時の間と決めていた。
英国の文豪チャールズ・ディケンズが書斎にこもったのは、
午前9時から午後2時まで。
しかも、その間にランチ休憩もとっていたという。
偉人に倣い、明日からは
少し長めの休息をとってみてはどうだろう?