2023年05月27日

執筆者澁江俊一

独学のススメ 「独学が超えるもの」

独学のススメ。

独学による学びが
学校での授業や大学での講義と大きく違うのは
分野も領域も関係ないということだ。

好奇心には理系も文系もない。
あらゆる壁を超えてゆける。

画家でありながらその優れた観察眼で
地球上のあらゆるものごとを観察し
科学の分野でも独学で
後の世の人々が驚愕するような考察を
数多く生み出した
レオナルド・ダ・ヴィンチや、

特許庁で働きながら好きな物理に没頭し
相対性理論を執筆した
アインシュタイン。

法律家として一生を過ごしながら
独学で数学を極め、
フェルマーの最終定理を描き残した
フェルマーのように。

自分が今、学びたくてたまらないことが
今の自分の仕事や境遇と
遠く離れていたって構わない。

むしろ遠く離れている方が
今までにない新たな発想が
生まれるかもしれない。

独学とは孤独な作業ではない。
自分自身と深く対話し、先人たちの力を借りて
多様な知識を次々と掛け合わせながら学び続けよう。

その先にはきっと、
独学をしなかった人生では出会えない
幸せなあなたが待っている。

2023年05月21日

執筆者薄景子

Photo by 4510waza

緑のはなし 「青と緑」

新緑を青々と表現し、
葉野菜を青菜と呼ぶ日本。

緑を青と表現する習慣は
万葉の時代以前からあったらしい。
古い日本語の「青」には緑も含まれ、
その慣習が残っているのだ。

5月は芽吹きの季節。
その鮮やかさを「青々」と表現したくなるのは
万葉の感性が今でも生きているからかもしれない。

2023年05月21日

執筆者薄景子

Photo by hiyang.on.flickr

緑のはなし 「緑の癒し」

木々の緑がまぶしい季節。
新緑の中を歩くだけで
呼吸が深まっていくのはなぜだろう。

緑という色には、癒しや安らぎ
リラックスの効果があるらしい。

詩人、萩原朔太郎は言った。
五月の朝の新緑と薫風は私の生活を貴族にする。

朝、若葉の香りを感じながら深呼吸してみる。
ただそれだけで、その一日が優雅に変わる。

2023年05月21日

執筆者石橋涼子

photo by Eugene Kaspersky

緑のはなし 「緑の島」

ヨーロッパの北
ほぼ北極圏に広がる世界最大の島、
それがグリーンランド。

「緑の島」という名前とは裏腹に、
島の約80%は氷と万年雪に覆われている。

この名前は、
10世紀にグリーンランドへ入植した
探検家エイリークによる作戦だったらしい。

エイリークは、以前はアイスランドにいた。
アイスランドは緑豊かな島だが、冷たそうな地名のせいで
移住したいと思う人が少なかったという。

そこで、さらに北にあるこの島には
多くの入植希望者が現れるようにと、
「緑の島」グリーンランドと名づけた。

名前と実態が真逆のグリーンランドではあるが、
現代ではオーロラやフィヨルドを求めて
人々が集まる島になっている。

2023年05月21日

執筆者石橋涼子

Photo by Eiichi Kimura

緑のはなし 「緑の季節」

5月は新緑の季節。
生命力あふれる緑色の景色を求めて
出かける人も多いのではないだろうか。

山々を彩る新緑の他にも、
竹林の小道、苔むした清流沿い、峠から見下ろす棚田。
様々な緑があふれている。
もちろん近所の散歩道を歩くだけでも気持ちいい。

花見の季節と、月見の季節の間には
緑の季節がゆったりと広がっている。

2023年05月21日

執筆者小野麻利江

Photo by Ben Chen

緑のはなし 「青い森」

松が青々と茂る、小高い森。
それが、
港の入り口を、見つける目印。

これは、「青森」という地名の由来。

漁師たちに親しまれた
この小高い青い森にちなんで、
寛永元年、港町の建設を始めた時に
「青森」という名は生まれた。

その森は今はもう
残っていないというが、
5月の青森は、
草木まぶしい、青葉の国。

2023年05月21日

執筆者小野麻利江

Photo by Bong Grit

緑のはなし 「色になる前の緑」

「緑」という言葉は、
もとから、色の名前ではなかった。

「緑」は最初、
草木の新芽や若い枝をあらわす
言葉だったという。

「新芽のようにみずみずしいもの」
という意味にも使われ、
小さな子どもを「緑」と言うことも。

701年に制定された
大宝律令(たいほうりつりょう)にも、
こんな一文がある。

男女を問わず 3歳以下を 緑となす

今はまさに、緑あふれる五月。
自然も、人も。
みずみずしい命が、輝く季節。

2023年05月21日

執筆者黒松理穂

緑のはなし 「緑色の目」

the green-ey’d monster 
「緑色の目をした怪物」。
シェークスピアは、戯曲「オセロ」で
嫉妬をこう表現した。
green-ey’d は、
嫉妬を意味する慣用句として
今も西洋で使われている。

由来は、古代ギリシアに遡る。
当時の人々は、嫉妬をすると胆汁が増え、
顔色が緑色になると信じていた。

嫉妬の色、自然の色、
若々しい色、青ざめた色。
文脈によって意味を変える緑色。
その魅力は、とても奥深い。

2023年05月21日

執筆者黒松理穂

Photo by hiyang.on.flickr

緑のはなし 「静かな森」

都会でも、森はいつだって静かだ。
木の葉には、周囲の騒音を消す働きがある。
木々の揺れる音や鳥のさえずりは、
不快な音を吸収しながら、安らぎの音を奏でるのだ。

森の緑が生い茂る季節。
日々の雑音を浄化するように
自然の音に浸りたい。

2023年05月20日

執筆者波多野三代

世界ミツバチの日 「蜂蜜の歴史は人類の歴史」

The history of honey is the history of mankind.
「蜂蜜の歴史は人類の歴史」これは英国の古い諺。

スペインの洞窟には、紀元前6000年頃に描かれた
蜂蜜をとる人の絵がある。
縄ばしごで断崖にあるミツバチの巣に降りる様子なのだが
人と比べて、ミツバチが大きく描かれている。
蜂への畏れを表しているとも言われる。
刺されても、怖くても、どうしても食べたい蜂蜜。

やがて人類は養蜂を発明した。

〜世界ミツバチの日〜