2023年02月19日
厚木麻耶
チョコレートのはなし 「おいしい通貨」
チョコレートの原料であるカカオ豆。
実は、通貨として扱われていた時代があるそうだ。
15世紀ごろ、カカオ豆の生産地は少なく
入手が難しかったため、とても価値が高かった。
それが故、アステカ王国では、貨幣として扱われた。
100粒のカカオ豆で七面鳥を1羽買えた、という説もあるほどだ。
食べることができないほど、貴重だったチョコレート。
一口一口を、大事に味わおう。
2023年02月19日
チョコレートの原料であるカカオ豆。
実は、通貨として扱われていた時代があるそうだ。
15世紀ごろ、カカオ豆の生産地は少なく
入手が難しかったため、とても価値が高かった。
それが故、アステカ王国では、貨幣として扱われた。
100粒のカカオ豆で七面鳥を1羽買えた、という説もあるほどだ。
食べることができないほど、貴重だったチョコレート。
一口一口を、大事に味わおう。
2023年02月19日
ホット・チョコレートと聞いて、何を思い浮かべるだろう。
日本では、チョコレートをベースに、
温かいミルクと混ぜ合わせた飲み物を指すことが多い。
しかしアメリカでは、日本でココアと呼ばるような、
ココア粉末をベースにした飲み物を指すことがほとんど。
これらのチョコレートドリンクの名称について、
厳密な定義は今のところないそうだ。
そもそも、チョコレートの語源は、
メキシコ・ナワトル語の「ショコラトル」が由来とされるが
ナワトル語に、そのような言葉は存在しないと言う説もある。
チョコレートには、ミステリアスな一面もあるようだ。
2023年02月19日
はじめてチョコレートを食べた時の記憶がある人は
どれくらいいるだろう。
覚えていなかったとしても、
特別な美味しさにきっと感動したに違いない。
日本人が初めてチョコレートを食べた時の記録として
最も信頼が置けるのは
明治6年、岩倉具視一行の欧米視察の時と言われている。
その時のチョコレートに関する記録を読んでみる。
銀紙に包み、
表に石版の彩画などを張りて其(それ)美を為す。
極上品の菓子なり。
今も昔も変わらない、チョコレートだけが持つ高揚感。
一粒食べたくなってきた。
2023年02月19日
仕事で大変だった時、
嫌なことがあった時、つい甘いものに逃げてしまいがち。
そんなあなたに、イタリアの詩人
フランチェスコ・ペトラルカの言葉を捧げる。
ほんの少しの甘味は、たくさんの苦味をかき消すことができる。
そう、たった一粒のチョコレートで救われる時だってある。
2023年02月18日
アキ・カウリスマキ監督の映画は
労働者や失業者といった庶民を主人公に、
人間の喜びや悲しみ、誇りを描く。
フィンランドを舞台に
不器用で無口な登場人物たちが
「テルヴェ」(やあ)とか
「キートス」(ありがとう)
とかつぶやきながら、
残酷な運命に巻き込まれていく。
しかしカウリスマキ監督は最後に希望を見せてくれる。
それはどん底から見る希望だ。
2023年02月18日
アキ・カウリスマキ監督の映画、『浮き雲』。
つつましくも幸せな生活を送っていた夫婦が
ある日突然不運に襲われる。
トラムの運転士である夫はリストラで解雇され、
レストランの給仕長だった妻も職を失う。
さらに不運や災難が次々にやってきて、
金にも運にも見放されてしまう。
どん底で、しかしやっと希望が見えた時、
二人はただ浮き雲を見上げるのである。
2023年02月18日
アキ・カウリスマキ監督の映画によく登場するもの。
ゴトゴトと音を立てて走るトラム。
何杯も何杯も飲むコーヒー。
ひっきりなしに火をつけるタバコ。
突然始まる哀愁ある歌。
無表情で演奏する売れないミュージシャン。
それら脇役たちが
時には口数の少ない登場人物たちの会話よりも
心の動きを表現している。
2023年02月18日
アキ・カウリスマキ監督の映画には
個性的な役者が出てくる。
中でもマッティ・ペロンパーは
カウリスマキ映画には欠かせない。
『愛しのタチアナ』で彼が演じるのは
中年のロックンローラー気取りの自動車修理工。
哀しげな表情の奥に、
マグマのような怒りを湛えている。
レンチやプラグについて語り出したら止まらないくせに、
女性の前では寡黙。眼も合わせられない。
そんな男がなぜか魅力的に見えてくるから不思議だ。
2023年02月18日
アキ・カウリスマキ監督の映画、
『過去のない男』。
列車でヘルシンキに着いた男が、
暴漢に襲われ、頭を殴られて記憶喪失に。
港で行き倒れていたところを
貧しいコンテナ生活者の男に救われる。
「記憶がなくても心配ない。
人生は後ろには進まん。」
極貧の仲間に囲まれて
男はここで生活を始めることにした。
コンテナの家を借り、
仕事も見つけた。
やがて救世軍の一人の女性と心をかよわせる。
過去のない男の中に生まれたもの。
それは生きるという希望。
2023年02月18日
アキ・カウリスマキ監督の映画、『パラダイスの夕暮れ』。
ゴミ収集車を運転する男が
スーパーのレジを打つ女に恋をした。
「なぜ私といるの?」
「俺に理由なんてない。
あるのは名前とゴミ車の制服だ。・・・
いちいち理屈をこねる贅沢など俺にはない。」
不器用な二人の恋はぎくしゃく。
くっついたり、離れたり。
ある日、男は女を迎えに来た。
「食べていける?」
「毎日イモだ」
ぐっと来ますね、このセリフ。