2023年02月11日
佐藤理人
「建国記念の日」 紀元節
今日は建国記念の日。
この日が祝日とされたのは、明治維新直後の1873年。
名称も
「紀元節」
といった。
独立した先進国として、欧米諸国と肩を並べたい。
そのために国という意識を国民に持たせる必要がある。
明治政府は自分たちの功績を讃える
「維新記念日」はつくらなかった。
その代わり、新しい祝日に新しい国の理想を託した。
2023年02月11日
今日は建国記念の日。
この日が祝日とされたのは、明治維新直後の1873年。
名称も
「紀元節」
といった。
独立した先進国として、欧米諸国と肩を並べたい。
そのために国という意識を国民に持たせる必要がある。
明治政府は自分たちの功績を讃える
「維新記念日」はつくらなかった。
その代わり、新しい祝日に新しい国の理想を託した。
2023年02月11日
今日は建国記念の日。
かつて紀元節と呼ばれたこの祝日は
制定された当時は太陰暦で1月29日だった。
翌年、暦は太陽暦になったが
祝日はそのまま据え置かれた。
しかし、明治天皇の父、孝明天皇の命日と重なる不都合があり
政府は直ちに太陽暦の2月11日に変更。
今からは想像もつかない、
国のフットワークの軽さであった。
2023年02月11日
今日は建国記念の日。
当初、「紀元節」として制定された祝日は、
1948年、天皇の神格化を禁止するため、
GHQによって廃止された。
復活の気運が高まったのは1951年。た。
法案が成立したのは、1966年。
建国日をいつにすべきかで議論が紛糾したが、
「建国記念日」ではなく「建国記念の日」
と、「の」を含めることで、
「建国の事実を記念する日」と解釈できるようにした。
今日を「建国記念日」と呼ぶのは、実は誤りである。
2023年02月11日
今日は建国記念の日。
この日を祝日と定める新しい法案が成立したのは1966年。
しかし、何月何日にすべきかで意見が割れた。
前身の「紀元節」と同じ2月11日。
日本国憲法が施行された5月3日。
サンフランシスコ講和条約が公布された4月28日。
聖徳太子が十七条の憲法を制定した4月3日。
そこで、建国記念日審議会が発足。
約半年の審議を経て、
「建国記念の日は、二月十一日とする」
ことが正式に決定した。
これは同時期に行われた世論調査の結果と一致していた。
2023年02月11日
今日は建国記念の日。
1890年、
明治天皇の命により、
奈良県の畝傍山の麓に橿原神宮が創建された。
日本を建国したと言われる神武天皇を祀るためだった。
この基本設計は東大名誉教授、伊東忠太。
法隆寺が現存する日本最古の木造建築であることを証明し、
英語の「architecture」を「建築」と訳した、
日本建築史の父である。
建国を記念する神社の設計に
伊東はまさに最適な人選だった。
2023年02月11日
今日は建国記念の日。国家の日である。
そこで、世界の国家の日を調べてみた。
フランスは7月14日の革命記念日。
いまではパリ祭と呼ばれている日だ。
ドイツは1990年10月3日のドイツ統一の日を国家の日としている。
オーストリアは10月26日。
これは1955年に永世中立国を宣言した日である。
ノルウェーは5月17日。
これは1814年にノルウェー憲法が制定された日だ。
ハンガリーは8月20日で
千年以上も昔に初代国王が
ハンガリー王国を建国した日と言われている。
ベルギーも初代国王が即位した7月21日を建国記念日にしている。
イギリスには国家の日がない。
そのかわり国王あるいは女王の公式誕生日があって
エリザベス二世のときは
実際の誕生日が4月であったにもかかわらず
6月の第二土曜日に祝賀行事が行われていた。
さて、アメリカ合衆国の国家の日は7月4日の独立記念日。
これをはじめとして、
アルゼンチン、(ウクライナ)、インド、インドネシア、フィンランド、
カンボジア、ブラジル、ペルー、モロッコ、ヨルダン….
数えきれない多くの国が独立記念日を国家の日にしている。
それは喜びの日だったのだろうと思う。
国家の日はその国の歴史を教えてくれる。
国家の日に、国家の日の意味を
少しだけでも考えてみよう。
2023年02月05日
リモートワークが増えた毎日。
ふとした息抜きに、
銭湯はうってつけだ。
広い湯船に水風呂、
風呂上がりにはびんの牛乳。
体も心もやわらかになる。
昔はたくさんあった銭湯は、
なんと約9割も減ったそうだ。
今では全国に1000軒あまり。
一方で保存やリニューアルも相次ぐ。
世代をこえて、人をつなぐ。
新たな価値が見直されている。
* * *
あす、2月6日は「風呂の日」。
〜Moment for relaxing〜
2023年02月05日
お風呂が熱いときに水を足す。
そのことを「うめる」という。
おもしろい使い方だが、千年前に書かれた
「紫式部日記」のなかにすでにある言葉だと言う。
四国や九州では、
「ぬべる」という地域もある。
「温(ぬ)くくする」つまり「あたたかくする」のが語源らしい。
熱すぎず、冷たすぎず。
ほどよいお風呂は、昔から愛されてきた。
* * *
あす、2月6日は「風呂の日」。
〜Moment for bathing〜
2023年02月05日
散歩、お風呂、植木の水やり…
ルーティンは心をすくう。
コロナ下(か)で動けなかった時代、
そう感じた人もきっと多いはず。
ルーティンは、いわば蓄積されたノウハウ。
その純度が高まったものが「儀式」や
「道」と言われるものなのかもしれない。
最近、お風呂について「道」をつくった人がいる。
放送作家・脚本家の小山薫堂。
お湯との向きあい方を彼は「湯道(ゆどう)」と呼び、
広めることをはじめた。
みんなが好きなお風呂。
身近なものを意識することで見えてくる、
新たな道がある。
* * *
あす、2月6日は「風呂の日」。
映画「湯道」は2月23日公開。
〜Moment for bathing〜
2023年02月05日
温泉と鉱泉のちがいいは何だろう。
25度以上であれば温泉。
それ未満であれば鉱泉。
ただ、指定の成分が含まれていれば冷たくても温泉とされることがある。
どちらにしても地中からあふれ出る泉。
大地の力を体にチャージして、
昔から人々は前に進んできた。
夢のある話ではないか。
* * *
あす、2月6日は「風呂の日」。
〜Moment for bathing〜