2023年02月05日

執筆者道山智之

Photo by Kzaral

お風呂について Moment for relaxing 5 / お風呂と海

奄美大島在住のピアニスト・村松健の話によれば、
奄美では、年配の人たちは海で「泳ぐ」のではなく、
まるでお風呂のように「つかる」そうだ。

自然豊かな美しい海。
これほど贅沢なお風呂はまたとない。
生命の源に「つかる」こと。

家のお風呂に入りながら、
そんな情景を想像してみる。

* * *

あす、2月6日は「風呂の日」。

〜Moment for bathing〜

2023年02月05日

執筆者道山智之

Photo by Isaac Quesada on Unsplash

お風呂について Moment for relaxing 6 / 文化の場所

海外の映画で見かける、泡いっぱいの湯船。
欧米では、湯船はおもに体をきれいにするための場所。

泡につかって汚れを落として、
湯船のなかで洗い流す。

日本では、湯船にたっぷりお湯をはってリラックスする。
そのためにある「洗い場」は、じつは日本らしい設備なのだ。

いつも見ている場所にも、独自の「文化」が宿っている。

* * *

あす、2月6日は「風呂の日」。

〜Moment for bathing〜

2023年02月05日

執筆者道山智之

Photo by Yamanaka Tamaki

お風呂について Moment for relaxing 7 / 湯の道

お風呂に入ってお湯と向きあい、自分を磨く。

放送作家・脚本家の小山薫堂。
茶道に気づきを得て、「湯道」をたちあげた。

飲める水を沸かしたお湯に浸かることができるのは、
世界でもめずらしい。
日本の入浴は、たぐい稀な「文化」なのだ、と。

「Yudo」という言葉が世界で通じる未来に、想いをはせてみる。

* * *

あす、2月6日は「風呂の日」。
映画「湯道」は2月23日公開。

〜Moment for bathing〜

2023年02月05日

執筆者道山智之

お風呂について Moment for relaxing 8 / 生き返る場所

世界遺産・三池炭鉱。
炭鉱マンたちの風呂場が今も残る。

湯船は3つ。
地底の真っ黒な汚れを、
順番に洗い流していくのだ。

今はがらんとした廃屋の湯船から、
命がけで働いた男たちの、
ほっとした声が聞こえるようだ。
「ああ、生き返った。」

* * *

あす、2月6日は「風呂の日」。

〜Moment for bathing〜

2023年02月04日

執筆者廣瀬大

Photo by SnapbyThree MY on Unsplash

コーヒーの話 #1

1日の中の至福の時間。

それは淹れたての
コーヒーを飲みながら
ぼんやりすること。

おいしいコーヒーが
心地よいリラックスと覚醒をもたらしてくれる。

赤い実を食べたヤギが
踊り出すのを見て
羊飼いが発見したとも、

空腹に苦しむ修道者が
発見したとも
伝えられるコーヒー。

発見の逸話は諸説あるが、
長い歴史の中で
人に特別な時間を
与えてくれてきたことは確かだ。

2023年02月04日

執筆者廣瀬大

Photo by Paulina Chmolowska on Unsplash

コーヒーの話 #2

さて、ちょっと「コーヒーブレイク」をとろうか。

この「コーヒーブレイク」という言葉。
実は1950年代にコーヒーの消費が低迷するアメリカで、
人気をなんとか回復させようとつくられた言葉。

「コーヒーブレイク」は、
さまざまな会社で取り入れられ
新しい習慣となっていった。

2023年02月04日

執筆者廣瀬大

Photo by sinkdd

コーヒーの話 #3

「ふーっ」と仕事の合間に気軽に楽しめる缶コーヒー。
実は缶コーヒーを発明したのは日本人。

持ち運べるコーヒーを、と開発され、
大阪万博で人気となり、広まっていった。

インスタントコーヒーも日本人の発明。
アイスコーヒーという飲み方も日本から広がった。
案外、コーヒーの進化にこの国も貢献している。

2023年02月04日

執筆者廣瀬大

Photo by Emad Nemati

コーヒーの話 #4

リラックスと覚醒をもたらす
不思議な飲み物コーヒー。

イエメンでスーフィーと呼ばれる
イスラムの神秘主義者たちが
夜通し瞑想をする儀式に、
コーヒーを取り入れていたと
伝えられている。
15世紀中頃、そのスーフィーが
コーヒーを飲む習慣を
一般の人に最初に広めたという説がある。

コーヒーを飲んでホッとするひとときは、
確かに現代のちょっとした瞑想タイムだ。

2023年02月04日

執筆者廣瀬大

Photo by Benedicto de Jesus

コーヒーの話 #5

街のカフェでコーヒー片手に、
ネットにつながったラップトップで仕事をする人。

実はその姿の起源は17世紀のヨーロッパにある。

当時、最新のビジネスの情報やトレンド、
政治やゴシップを仕入れる場所は
コーヒーハウスだった。

人はコーヒー片手に
最新の情報を得て、意見交換をし
コーヒーハウスを会議室、取引の場として利用した。

コーヒーハウスは長い年月を経て、
カフェとラップトップへと
進化したのだ。

2023年02月04日

執筆者廣瀬大

コーヒーの話 #6

紅茶の産地として有名なスリランカ。
実は19世紀後半まで、
世界有数のコーヒーの生産地だった。

しかし、新種のカビによる伝染病が発生。
コーヒー栽培は壊滅的な打撃を受け、衰退する。

荒廃したコーヒー農園を訪れたある起業家が、
この農園を使って紅茶を栽培することを考える。

スリランカが世界有数の紅茶の産地になる背景には
コーヒー栽培の歴史があった。