2024年02月11日

執筆者仲澤南

Photo by David McKelvey

「さっぽろ雪まつり」 1983年 第34回

さっぽろ雪まつりの会場のひとつ、
すすきの会場。
1983年から、会場に加わった。

他の会場と違うのは、
雪像ではなく
氷を削った氷像を中心に展示していることだ。

1ヶ月ほどでつくる雪像と違い、
丸3日間、連日徹夜でつくられる。

製作者は、ホテルやレストランの料理人が中心だ。
料理人たちの技の結晶が、
煌びやかなすすきのの街を飾っている。

2024年02月11日

執筆者仲澤南

from PxHere

「さっぽろ雪まつり」 2022年 第72回

さっぽろ雪まつりは、今年で第74回。
その回数が、一度だけ途切れた年がある。

第72回を迎えるはずだった2021年。
コロナ禍の影響だった。

翌年も、観客を呼ぶことはできなかった。
しかし雪像の製作過程を配信したり、
VRで雪像を再現したり、
工夫を凝らし、オンラインでの開催を果たした。

人びとの雪まつりへの愛が、
1年越しの第72回を叶えたのだ。

2024年02月11日

執筆者仲澤南

Photo by Rikujojieitai Boueisho

「さっぽろ雪まつり」 2022年 第72回

今年、4年ぶりに
すべての会場で復活した
さっぽろ雪まつり。

すべての日程を終え、
今日、その幕を閉じた。

1ヶ月かけてつくられた雪像も、
明日の朝には一瞬にして崩される。
解体も、見どころのひとつだ。

来年また、
華やぐ雪の街を見られますように。

2024年02月10日

執筆者波多野三代

Photo by Lucas Richarz

思う存分カロリーを 「アメリカの揚げバター」

アメリカにはカロリーの塊のような食べ物がある。
その名は「揚げバター」

問題の食べ物は2009年、テキサス州に住む男性が生み出した。
串に刺し、冷凍したバターの塊に
シナモンを効かせた衣をつけ、じゅんわりと揚げる。
そこにたっぷり砂糖をかけたもの。 

一口目は天国の味、二口目からは悪魔の胸焼け。

ダラスのフェアに出店した際には4万食が売れた。

〜思う存分カロリーを〜

2024年02月10日

執筆者波多野三代

思う存分カロリーを 「忍者の兵糧丸」

戦国時代から江戸時代にかけ活躍した忍者は
丸薬状の携帯食料を持っていた。

それは丸めた兵糧。「兵糧丸」と呼ばれた。
各家によってレシピは異なるが
米粉や蕎麦粉に雑穀、豆類といった
炭水化物や脂質
魚粉などのタンパク質と梅干し、蜂蜜、
薬草類などを練り合わせ作られる。

どんな場面でも気軽にカロリーを摂るために生み出されたもの。

張り込み中のあんぱんのようなものかもしれない。

〜忍ぶときにもカロリーを〜

2024年02月10日

執筆者波多野三代

Photo by Ewan Munro

思う存分カロリーを 「イギリスのトーストサンドウィッチ」

世界中で愛されるサンドウィッチ。
「トースト」を具として挟んだものがあることをご存知だろうか。
 
 「ビートン夫人のトースト・サンドイッチ」
制作者の名を冠したそれは、18世紀のイギリスで生み出された。
2枚のパンにバターを塗り、塩胡椒で味付け。
そこにカリカリに焼き上げたトーストを挟めば出来上がり。

当時は消化力が衰えた人にはシンプルな食べ物が良いとされ
病人向けのメニューとして開発された。
パン3枚でおよそ240kcal、
そこにバターを塗ることで、330kcalが摂取できる。

シンプル。かつコストパフォーマンス抜群の栄養源だった。

〜シンプルにカロリーを〜 

2024年02月10日

執筆者波多野三代

思う存分カロリーを 「世界一まずいチョコレートの話」

この世にはわざとまずく作られた食べ物がある。
その1つがアメリカ軍の「世界一まずいチョコレート」だ。

1937年、アメリカ陸軍は
チョコレート会社に、ある開発を依頼した。
それは非常用のチョコレート。

しかし生み出されたものは
砂漠や亜熱帯でも溶けず、

1つで1日に必要なカロリーの3分の1が摂取でき、
そして2度と食べたくないほどにまずいチョコレートだった。

理由は、美味しいものであればつまみ食いが増え
非常時にはなくなってしまうから。

〜まずくてもカロリーを〜

2024年02月10日

執筆者波多野三代

Photo by Beiot

思う存分カロリーを 「寒い地域のハイカロリー食」

冬は夏よりも痩せやすい、という話をご存知だろうか。

寒い場所では体温を維持するだけでカロリーを消費する。
南極地域観測隊は、1日に最低でも6000kcalは摂る必要があり、
バターとチョコレートを大量に食べていても、
どんどんと痩せていったそうだ。

アラスカに住むイヌイットの人々は
肉と脂肪を重要な栄養源として摂取している。
そこには「アクタック」と呼ばれるアイスクリームのような食べ物がある。
鯨やアザラシの脂身をひたすらかき混ぜると、
ホイップクリームのような質感になる。
そこにベリー類を加え、さらに混ぜ合わせたもの。
果物の酸味が効いた、ねっとりと高カロリーなデザートだ。

冬には最高気温が氷点下になるウクライナでは
「サーロ」と呼ばれる脂身の塩漬けが食べられる。
豚の脂身、それも多くのビタミンが含まれる背中の脂肪を使う。
ニンニクやディルといった香草と塩で漬け込み、
食べるときは薄くスライスしてパンに乗せて楽しむのだ。

強いお酒の良い友にもなる。

100グラムあたり800kcal。このカロリーで寒さを乗り切ることができる。

人の脳は、カロリーの高いものほど記憶に残るようにできているそうだ。
それは決して穏やかとは言えない地球の歴史の中で、
生き残るために身についた本能だ。

春はまだ遠し。さあ皆さん、
寒い時こそカロリーを。

2024年02月04日

執筆者川田琢磨

立春 「春はあけぼの」

今日は立春。春の始まり。

「春はあけぼの」で知られる枕草子。
清少納言は何を思ってこれを書いたのだろう。

清少納言の主君であった、藤原定子(ふじわらのさだこ)

一条天皇の最初の后でありながら、
藤原家の権力争いに巻き込まれ、19歳で出家の道を選んだ。

人間に絶望した定子を少しでも元気づけるため、
日常に潜む、ささやかな幸せを文字で紡ぎ、
献上したのが始まりだった。

定子は24歳の若さでこの世を去るが、
清少納言は、その後も9年間、枕草子を書き続けた。

亡き定子へ捧げるため。
そして、藤原定子という素晴らしい人間がいたことを、
千年先の未来まで、伝えるために。

2024年02月04日

執筆者櫻井瞭

Photo by NaturesFan

立春 「春の占い」

今日は立春。春の始まり。

アメリカではこの時期に、
冬眠から目覚めたマーモットで行う天気占い、
「グラウンドホッグ・デー」が開催される。

マーモットが自分の影を見て驚いたら、
あと6週間冬が続く。

影が見えない、つまり曇天であれば、
春の到来が近いとされる。

この風習、140年近く続いている。