歌のはなし　サンタルチア

日本でも有名なナポリ民謡、サンタルチア。

海を連想する曲だが、
北欧諸国ではクリスマスシーズンに歌われる。

一年で最も夜が長い時期、
光の象徴である聖ルチアを讃える歌として、
歌詞が変えられ親しまれている。

　-やがて谷から闇は消え去り
　　バラ色の空から再び日が昇る
　　聖ルチアよ-　　　　　

冬の長い長い夜。
この歌とともに、
クリスマスの夜空に煌めく光の美しさも
味わいたい。

歌のはなし　White Christmas

史上最も売れたクリスマスソング、White Christmas。
1942年の発表から今日まで、
5000万枚以上もの売り上げを誇っている。

誰もが知っているこの歌だが、
実は、私たちが耳にしているものは
1942年に録音されたオリジナルではない。

発表以来、すぐに人気となったこの歌は、
録音テープが頻繁に使用・複製されたため擦り切れてしまい、
1947年に再び録音をされている。

オリジナルのWhite Christmas。
聴けないと思うと、聴きたくなってしまう。

歌のはなし　クリスマスらしさ

初めて耳にした歌なのに、
クリスマスらしいと感じることがある。

それはほぼ、クリスマスソングにしか
使われていない楽器があるから。

たとえばスレイベル。
棒や紐に、鈴が数十個ついた楽器である。

一年に一度のこの音で、
この時期を味わってみよう。

クリスマスの物語　くるみ割り人形

少女クララがもらったクリスマスプレゼントは、
兵隊さんの格好をしたくるみ割り人形。
大人たちが寝静まったあと、クララは人形と一緒に
お菓子の妖精や、ネズミの王様のいる夢の国へ旅に出る。

バレエ「くるみ割り人形」は、
1954年のクリスマスシーズンにニューヨークで上演されて以来、
アメリカのクリスマスの定番になった。
その秘密は、子ども向けの役が70近くもあること。
日頃バレエの練習に励む子どもたちが、
今年もステージで華やかなスポットライトを浴びる。

夢あふれる物語に
メリークリスマス。

クリスマスの物語　エルフ

エルフは、とんがり帽子をかぶったクリスマスの妖精。
毎年12月、忙しいサンタクロースのかわりに
子どもたちがイイ子にしているか偵察にくるらしい。

映画「エルフ」は、そんな妖精に育てられた男の子の
心温まる物語。
日本では、劇場未公開のこの映画、
なんと全米興行収入1億７千万ドルの大ヒットだった。

知られざる物語に
メリークリスマス

クリスマスの物語　ダイハード

この男、クリスマスイブに限ってついてない。
パーティ会場は、テロリストに占拠される。
空港では、麻薬王とはちあわせ。
家族のもとに無事に帰れるのか？

ブルース・ウィリス主演「ダイハード」は、
アクション映画の傑作。
と、同時に
家族と幸せなクリスマスを過ごすために、
全力を尽くす男の物語でもある

ハードな夜に、
メリークリスマス

クリスマスの物語　グレムリン

お父さんからのクリスマスプレゼントは、
大きな耳と、大きな目、ふわふわの毛をした謎の生物ギズモ。
ところが、この可愛い奴から凶悪な妖精グレムリンが誕生して街は大騒ぎ、、、

1984年の映画「グレムリン」。
当時24歳だった原作者クリス・コロンバスは、
このとき、スピルバーグ監督に才能を見出され映画界に入る。
そして6年後、クリスマス映画の傑作ホームアローンの監督になる。

終わらない物語に
メリークリスマス。

クリスマスの物語　８人の女たち

フランス映画「8人の女たち」。
クリスマスのために家族が集まった郊外の屋敷で、主人が殺される。
犯人は、使用人を含む８人の女たちのうち、誰か？

この映画、上質なミステリーとともに豪華キャストも楽しみたい。
カトリーヌ・ドヌーヴ、
イザベル・ユベール、
エマニュエル・ベア―ルほか、
フランスを代表する女優８人が集まったことこそミステリー。
フランソワ・オゾン監督自身が、
「まさか、８人全員が出演をオーケーするとは思わなかった」
と言っている。

美しい謎に
メリークリスマス

クリスマスの物語　ラブアクチュアリー

2003年のイギリ映画「ラブアクチュアリー」。
母を亡くした父と息子、冷めた夫婦、そして首相と秘書など、
９つの愛の物語が紡ぐ、クリスマスの物語。

オールスターキャストの華やかな映画だが、
オープニングとエンディングに流れるのは
ヒースロー空港でリアルに撮影された、一般の人々の再会のシーン。
映画本編に勝るとも劣らない幸せが描かれている。

それぞれの出会いに
メリークリスマス。

クリスマスの物語　クリスマスキャロル

クリスマスはが、誰にとっても明るくてハッピーなもの
と、思ったら大まちがい。

映画「グリンチ」の主人公、ひねくれもののグリンチは、
みんなのクリスマスをめちゃくちゃにしようと悪だくみをするし。

映画「ナイトメアビフォークリスマス」で
かぼちゃ大王ジャックが配ったクリスマスプレゼントは
怖い人形や蛇、など恐ろしいものばかり。街は恐怖に包まれる。

そして「クリスマスキャロル」のスクルージ。
けちで、冷酷なスクルージは、クリスマスイブの日、
「クリスマスなどくだらん！」と
唯一の家族である甥っ子ティムさえ追い払ってしまう。

でも、どんなに嫌っていてもクリスマスはやってくる。

イブの夜、スクルージは、夢を見る。
幸せだった過去のクリスマス、
彼が冷たくした貧しい人々のクリスマス、
そして、スクルージ自身の未来のクリスマス。
翌朝、スクルージにはどんなクリスマスがやってくるのか？
続きは、ぜひ映画で。

世界中に素敵なクリスマスがやってきますように。
メリークリスマス