牡蠣のオイル漬け

生食用の牡蠣をいただきました。
殻付きならばひと箱そんなに量はないですが
剥き身だと小さな箱でもけっこうな量です。
全部を生で食べちゃいけません。
牡蠣は何ていうんだろ、成分が強い?アクが強い?
ともかく牡蠣はちっとも悪くないのに
量を食べすぎたせいで当たることがあります。
体調が悪かったりするときもです。
家で食べて当たるならいいですが、
料理屋でそれをやったらいけないですよ。
料理屋が迷惑しますからね。

さて、そんなわけで
生食用の牡蠣といえども生食じゃない方法を考える必要に迫られます。
和とも洋ともつかないオイル漬けにしてみましょうか。
オイルが「洋もの」ということで「和」は醤油です。
醤油にオイスターソースを少し混ぜ、
味をつけてからオイルに漬けます。

おっと、その前に牡蠣を洗わなきゃです。
塩水でそっと洗います。
う〜む、いつまでも黒い汁が出るぞ。こいつはいかん。
大根おろしをつくります。
ボールに牡蠣と大根おろしを入れてそっと混ぜます。
大根おろしがすぐに灰色になります。
もう少し混ぜて、さらに混ぜて、あくまでもそっと混ぜて、
塩水で洗います。これでキレイになります。
最初から大根おろしをつくっておくのが賢いやりかたでした。

さて、この洗った牡蠣を鍋に並べて火をつけます。
牡蠣からじゅわじゅわと水が出てきます。
あせらないでゆっくり火を通します。
水が減ってきます。
焦げつかないように水分を飛ばします。
ときどき鍋を揺すります。
「焦げ付いてないよね?」確認します。
その水分がなくなりかけたころに醤油とオイスターソースを入れます。
鍋を揺すります。牡蠣をひっくり返したいのです。
ううむ、うまくひっくり返ってくれないですね。
木べらをそっと使いますか。

あまりに牡蠣が大量にあるときは
いったんボールに牡蠣を出して醤油とオイスターソースをからめて
また鍋に戻すというようなことを繰り返すのがいいと思います。
オーブンでもいいですね。
鍋ごとオーブンに入れて、出しては醤油をオイスターソースをからめて
またオーブンにもどす…全体的に火が通りそうです。
しかしそんなに牡蠣をくれる人はいないですよね。

さて、もう味がしみこんだだろうというときに味見をしてみます。
うまいです。ここでうまくないと困ります。

このうまい牡蠣を瓶に詰めてオイルを注ぎ入れます。
粒胡椒、タイム、ローリエ、ニンニク、赤唐辛子など
お好みで入れてください。
私は粒胡椒と赤いパプリカとタイムの小さな枝を1本入れました。

それから、オイルなのですが
写真のオイル漬けにはグレープシードオイルを使っています。
オリーブ油は冷蔵庫の低温で固まりますが
グレープシードオイルは固まりません。
固まっても室温でもとに戻ればかまわないんですが、
私の家は寒いので冬は室温で固まっているのですよ(なかやま)

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