東北に行こう

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冬の会津から 2 こづゆ

冬の会津から2  こづゆ

             ストーリー 小室市太郎
                出演 大川泰樹

それは、会津のソウルフードです。

故郷へかえるとき
前もって、田舎の母にリクエストする料理があります。
こづゆ。小さい汁と書いて、「こづゆ
と読みます。

乾物と野菜が中心の汁物で
お正月やお祝い事がある日など
年に一度や二度は、どの家庭の食卓にも登場する
福島県会津地方を代表する郷土料理です。

レシビは、いたってシンプルです。
ホタテの干し貝柱のだし汁に
さといも、きくらげ、、人参、ぎんなん、しらたきを加え
醤油と日本酒で味を整えます。

この料理は、シンプルだけど実においしい。
シンプルだからこそ、家庭ごとの味が出ます。
そして何より、やさしい。

今年の冬も、母のこづゆが、やさしく僕を迎えてくれました。
冷えた体と、疲れた心を温かく包んでくれました。

会津には、心と体にやさしいソウルフードがあります。
この、こづゆ、地元の旅館や居酒屋でも味わうことができます。
お酒のあてとしていただくのも、また格別です。

福島の旅http://www.tif.ne.jp/

会津若松観光ナビhttp://www.aizukanko.com/

こづゆhttp://www.nasufood.com/cooking/chapter36/a.html


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冬の会津から 1 鶴ヶ城

冬の会津から1  鶴ヶ城

             ストーリー 小室市太郎
                出演 大川泰樹

空気が、凛としています。

鶴ヶ城。
福島県会津若松市の象徴として知られるこの城は
600年以上の歴史を誇る、東北有数の名城です。

鶴ヶ城を訪ねると、多少の緊張を感じてしまうのは
厳しい冬の寒さのせいではなく
会津人の僕にとって、ここが
単なる観光地におさまらない、特別な場所だからかもしれません。

二の丸から、朱色の美しい廊下橋(ろうかばし)を渡り
高石垣に沿って歩くと、やがて名城はその勇姿を現します。
必見は、日本で唯一の赤瓦に葺きかえられた天守閣。
幕末、戊辰の頃の姿を、忠実に再現したものです。

でも、雪が瓦を隠してしまったら、ごめんなさい。

天守閣を仰ぎ見ながら、本丸の奥へ。
砂利を踏む足音が、すべての音を少しずつ消していきます。
立ち止まり、悠久の彼方へと想いをはせてみる。
今にも、会津の志士たちの咆哮が聞こえてくるようです。

ここは福島、会津若松。
過去と現在が交差する、古い歴史の街です。

会津若松観光公社http://www.tsurugajo.com/index.html

会津若松観光ナビhttp://www.aizukanko.com/

福島の旅http://www.tif.ne.jp/


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冬の会津から 3 酒屋

冬の会津から3  酒屋

          ストーリー 小室市太郎
             出演 大川泰樹

ここにまずい酒はないよ。
酒屋のおやじが無愛想に言った。

きっと、どれもお薦めということなのだろう。
ここは造り酒屋ではなく、ごく普通の、町の酒屋だ。

この無愛想、慣れない人は、気後れしてしまいそうなものだが
自分の目利きに間違いない、というおやじの自信
会津人特有の頑(かたくな)で、シャイな気質を読み取れば
どうってことはない。

店には会津の地酒がずらりと並ぶ。
奈良萬、会津娘、國権、飛露喜、会津中将、
宮泉、名倉山、まだある・・・。
都会ではお目にかかれない逸品もそろっている。
この酒屋、日本酒以外の酒をいっさい扱っていないところにも
おやじのこだわりが伺える。

選びかねている僕に、おやじが助け舟を出す。
これ、いいよ・・・。
無愛想が、一升瓶を突き出している。
それは、今年の新酒だった。冬は新酒の季節なのだ。

今年の一番を試してみる。たしかに、うまい。
振り返ると、だろ、というように、おやじが無言で頷いていた。

会津にはいい酒がある。
そして、会津の酒は、会津で飲む方がうまいと思う。

福島県酒造協同組合http://www.sake-fukushima.jp/

Save the 東北の酒http://save-sake.com/

植木屋酒店http://www.uekiya.net/
 *動画の写真を拝借しました。ありがとうございます


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白神

白神

          ストーリー 奥本 真司
             出演 山田キヌヲ

深い森を抜けると静かな小川に行き着く。
ここから道は険しい登山道に変わる。

晩秋の日はすでに傾き、
午後の柔らかな光を木々の間から幾筋も川原のあちこちに落としている。
小川の流れる音だけが深い静寂の中で時間を運ぶ。
千年の過去も未来もこの静寂の中にある。

その中に立って目を閉じれば、
一息ごとに僕の輪郭は曖昧になっていく。
足元の柔らかい地面への確信は揺らぎ、
静寂がゆっくりと覆いかぶさってくる。
そしてそれが、巨大な意思のようなものであると知る。

この静寂の中で一つの命は森と交わり溶け合っていく。
一本の木が、一匹の虫が、一頭の動物が、一輪の花が、
一人の人間が。 大きな恐怖と、
その先にどうやら深い喜びのようなものを感じるのは、
それが死であり、また新たな命を生むものだからだろう。

この静寂こそが無限の母性。
この静寂こそが太古からの神々の姿。
ここは白神の森。白神の山。神々の土地。

白神山地ビジターセンターhttp://www.shirakami-visitor.jp/

白神NwtWalkerhttp://www.shirakami.go.jp/index.html

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八戸みろく横丁

八戸 みろく横丁
          ストーリー 葛西洋介
             出演 大川泰樹

イカが透き通っています。

朝穫れのイカ、夕穫れのイカ、
地元の漁師さんは
イカは少し時間を置いた方が甘くなるといって
朝撮れのイカを夕方に食べるのが好きだそうです。
醤油には肝を混ぜます。
新鮮でないとこんな食べかたはできません。

八戸市内の屋台村、みろく横丁は
細い路地を挟んで左右に20を超える屋台が並びます。
カウンターのみ、7席しかない店のメニューには
これでもかと魚の名前が並んでいます。
ホワイトボードに八戸が凝縮しているようです。

押し合いへし合いの狭い店で
量の多いひと皿を出されると
つい隣の人にどうぞとすすめてしまいます。
この狭さが、お客同士を仲良くさせるシステムに
なっているのでした。

今日、地元民に人気だったのは「どんこ」と呼ばれる
エゾイソアイナメの刺身。
これにもとびきり新鮮な肝がついていました。

青森はおいしい。

みろく横丁http://www.36yokocho.com/

八戸ど〜楽http://www.ukipal.jp/asayokosen/index.html


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八戸港と陸奥湊の朝市

八戸港と陸奥湊の朝市

           ストーリー 葛西洋介
              出演 山田キヌヲ

八戸港は、津波の痕を残していました。
港には津波で八戸港から流失し、
2週間後に宮城県の金華山沖で発見された
「第88濱善丸」が繋留されており
炎上したと思われる漁船も停泊したままになっていました。

津波で港周辺には多くの船が陸に乗り上げましたが、
多くはその場で解体・処分され
町並みはほぼ元どおりになっています。

その八戸港にほど近い陸奥湊の朝市は
午前3時から正午まで
およそ200から300の店が並びます。

びっくりするほど安くて新鮮な魚に蟹、イカタコ、貝。
よく見るとそんななかにひとり分のお刺身やお総菜が売られています。
これを買う。そして市場の食堂でご飯と味噌汁を買う。
あとはひたすら食べる、食べる。

食べもののエネルギー、
そして食べることのエネルギー

町が傷ついても、このパワーがある限り
青森は元気です。

八戸あさぐるhttp://www.hachinohe-cb.jp/asaguru/index.html

むつみなと.jphttp://acty-mutsuminato.jp/index.php


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